ロレンス編集部
大型GSXの代表格:刀の切れ味〜SUZUKI GSX1100S KATANA
いつまでも色褪せないという言葉が最も当てはまるモデルではないだろうか。バイクの形には大きな「流れ」があり、レーサーレプリカ、テールの上がったネイキッド、アメリカンといったジャンルの中で個性を競い合っている感があるのは否めない。だが、カタナはそんな「作り手の意志とは関係のないところで勝手にカテゴライズしようとする思惑」さえも拒絶する。カタナはカタナ以外の何者でもない。バイクの事を全く知らない人が見ても、古くさいとは感じないだろう。 Mr.Bike BG 2017年 3月号より抜粋
ロレンス編集部
絶版車オブザイヤー1999・2000・2004年 総合1位:SUZUKI GSX1100S KATANA[SZ]
ホンダCBとカワサキZを性能だけでなく上回るもの (月間オートバイ©モーターマガジン社)
この一枚のスケッチ画からカタナの物語がスタートする。カタナを生んだのは、1980年当時、スズキの欧州販売担当であった谷雅雄さんの強い意志と、多くの市販車・レーサーを開発してきた
横内悦夫さんの技術者魂だった。
69年のホンダCB750FOURから始まった日本の4ストロークビッグバイクの歴史。その3年後にはカワサキがZ1を発表。そんな2社の独占市場となっている4ストビックバイク市場にその4年後、遅れて登場したスズキ。GS750を発表するが、この2トップを崩すことはできない。この2トップに勝つためには、...