ロレンス編集部
「モーターバイク協奏曲」なんですかソレ?
みなさんはクラシックはお好きですか? え? モーターサイクルのクラシックではなくて、音楽のハナシです。
競走曲ではなく、協奏曲なのです(ダジャレ失礼)
クラシック音楽はいろんな題材がテーマになっていますが、なんとその中にはモーターサイクルを扱ったものもあるのです。表題に「モーターバイク協奏曲」と書きましたが、正確には「トロンボーン コンチェルト No.1」こと「モーターバイク オデッセイ」が正しいお題です。「モーターバイク コンチェルト」と呼ばれることもあるので、訳して「モーターバイク協奏曲」となるわけですね。
1989年に作られたこの曲は、ヤンさんのお仲間でもあるスウェーデンのトロンボ...
ロレンス編集部
摩訶不思議なモーターサイクル、メゴラ
ふたつのタイヤの間に動力・・・それがモーターサイクルの一般的な構造として周知されておりますが、世の中にはそうでないモデルも色々あったりします。1921年から1925年に製造されたドイツのメゴラは、そんなユニークなモーターサイクルの最右翼と呼べる存在でしょう。
52x60mmのディメンションのサイドバルブ星型5気筒エンジンを、フロントホイールに組み込むという大胆な設計が、メゴラの最大の特徴です。1気筒128ccなので、総排気量は640ccとそこそこありますが、出力は14馬力という程度でした。大したことないね、と思われるでしょうが、ポイントは「直結」なところです。
一般的なモーターサイクルは...
ロレンス編集部
TMCロレンスチーム、初陣を飾る(笑)
昨日、3月15日に埼玉・川越でDIRT A.C.T.S. UNION VMX Meeting Round1が開催されました。ダート阿久津ウニオン?・・・って方に端折ってご説明しますと、日本で一番人気があって、一番の集客を誇るビンテージモトクロスイベントです。詳しくはコチラ をご参照ください。
週末の天気予報は「雨降るかも・・・」だったのですが、参加者各位の日頃の行いが良いのか、雨は終ぞ落ちることはありませんでした。しかし曇り空の時間が長がったこともあり、午前中は特に寒かったですね・・・。ときたまロレンスで見せる、私のギャクよりは寒くなかったですが・・・(←こういうことを書く時点でサムい)...
ロレンス編集部
古いトライアルバイクが、今新しい!?
マン島というと、みなさんが真っ先にイメージするのは島内の公道を周回するTT(ツーリストトロフィー)だと思います。しかし、マン島TTやマンクスGPの期間中は、メインイベントのロードレース以外にも面白いイベントがいろいろ開催されています。
こちらの動画は、「2デイズトライアル」の模様を映したものです。トライアルといっても、2m越えのステアケースも、土管越えも、前後タイヤ30cmの踏場というシチュエーションはありません。自然の地形をトコトコと走る・・・そんな感じのコース設定です。
「これならトライアル未経験者の自分でも楽しめそう・・・」という雰囲気が魅力的です。競技自体も興味がわきますが、個...
ロレンス編集部
1911年TT・・・マン島TT今昔物語 #5
昔のバイクには、ギアボックスもクラッチもなかった!?
1907年に始まったマン島TTですが、当初から今日使われているマウンテンコースが使用されていたわけではありません。20世紀初頭のモーターサイクルはギアボックス(変速機)もなければクラッチもナシ。後輪の駆動は革ベルトが当たり前でした。下の白黒写真は第1回TTの単気筒クラスに優勝したマチレスに乗るチャーリー・コリアーです。
出典:
黎明期のTTマシン
そしてこちらの白黒写真は、同じく第1回TTの2気筒クラス勝者のレム・ファウラーのノートン(仏プジョーエンジン)です。今のモーターサイクルを見慣れた人には、自転車にエンジンを載せただけの乗り物...
ロレンス編集部
1939年TT・・・マン島TT今昔物語 #4
2014年のマン島TTは、マイケル・ダンロップがドイツのBMW久々のセニアクラス勝利・・・しかもスーパーストック、スーパーバイク、そしてセニアの合計3勝をBMWにプレゼントしたことが大いに話題となりました(車両はBMW S1000RR)。ではその前のセニアクラスのBMWの勝利はいつだったのかというと、なんと3/4世紀前・・・第二次世界大戦前の1939年のことでした。
プロパガンダとしてのモータースポーツ参戦
出典:
1939年9月のナチスドイツによるポーランド侵攻で、欧州は第二次世界大戦の泥沼にはまり込むことになるわけですが、その直前に開催されたマン島TTはそんな時代背景もあって非常に政...
ロレンス編集部
伝説のV型8気筒グランプリバイク・・・MOTO GUZZI V8
連載記事、1957年TT・・・マン島今昔物語 #3でもチラリと記述しましたが、非常に面白いモーターサイクルなので改めて記事にすることにしました。みなさんは世界ロードレースGPに出場した車両のなかで、最もシリンダーの数が多かったモデルは何かご存知でしょうか? それはモトグッチの水冷4ストロークV8・500cc=オットー・チリンドリ(8C=8気筒)です。
出典:
モトグッチの最終兵器
イタリアのモトグッチファクトリーのなかで、このV型8気筒のプロジェクトは「44」と命名されていました。4気筒+4気筒を意味するこのプロジェクトは、1955〜1958年の間進められましたが、通常スタッフたちは8C...
ロレンス編集部
レジェンド・オブ・クラシックを見に行こう!
来る3月29日(日)茨城・筑波サーキットにて、ヒストリックロードレーシングのシリーズ戦、LOC=レジェンドオブクラシックの開幕戦が開催されます。2005年に発足したLOCは年々人気が高まり、近年は筑波サーキット大会では毎戦ほぼフルグリッドになるほどエントリーが集まっております。
日本初のヒストリックロードレースシリーズ戦
出典:
LOCに参加できる車両は、原則1972年以前生産のクラシック車(一部継続生産車やレプリカなど事務局が参加を認めた車両はOK)。第2次大戦前の古典車、ホンダCB750FourやカワサキW1SAなどの国産車、トライアンフやノートンなどの英国車、ドゥカティ単気筒やモト...
ロレンス編集部
狂氏びんびん(てーじ)モト(クロス)騙り?
・・・と、懲りもせずサムいタイトルで始めさせていただきます。あと少しで長い冬も終わり、春が今年もおとずれますね。ウキウキするのは冬眠中のクマさんや虫さんだけではありません。クラシックモータースポーツ好きの人たちは、シーズンインに備えてガレージでマシンを整備しながら、再びマシンに火を入れる日を楽しみにしているのです。
出典:
いろいろあるクラシック系モータースポーツイベントのなかで、今もっとも盛んと言えるのは「ビンテージモトクロス(以下VMX)」でしょう。イニシャルコストが比較的低く、開催コースが多く、そして何より楽しい! これらの要素が昨今のVMX人気の理由です。あ・・・大事なこと忘れた...
ロレンス編集部
ロレンスゆかりのクラシック、ブラフ・シューペリアSS100
伝説のモーターサイクル
みなさんは映画『アラビアのロレンス』をご覧になったことがありますか? 主人公のT.E.ロレンスが映画のファーストシーンで、颯爽と走らせているモーターサイクルが、英国のブラフ・シューペリアです。ロールスロイス社から「モーターサイクルのロールスロイス」を名乗ることを許された、高級モーターサイクルメーカーとしてのブラフ・シューペリアの活動は、1919〜1940年という短い期間に留まりました。
ブラフ・シューペリア製モーターサイクルは、20年ちょっとで3,000台余りが生産されましたが、1台1台が手作りという凝った製品であり、いずれも顧客の要望に応じたオーダーメイドで生み...