ロレンス編集部
さらば漢。32年間俺たちの心にブーストをかましてくれたのは、お前だった。YAMAHA VMAXに捧げるレクイエム。
2017年2月。同年8月をもって生産終了されることが発表されたYAMAHA VMAX。 好きとか嫌いとか、興味があるとかないとかに関係なく、そこに在ったなら、誰もが目を奪われてしまう独特のフォルムと存在感。そのマッスルデザインはまさにドラッグマシンのそれだった。 YAMAHA自身は、スーパースプリントアメリカンと名付けたが、そのマッチョで男臭いスタイルと、そこから生まれるパワフルさへの期待をはるかに上回る”暴力的”とも形容される強烈な加速は、誰からも畏怖される、正真正銘の男のバイク、唯一無二の存在だった。 2017年5月4日現在、「生産終了」が公式に発表 されたのは「国内仕様」となります...
ロレンス編集部
CB 400FOURのお姉さんに恋をした。『The Stormy Weather』
エミさんに出会ったのは受験間近の、やたら寒い日だった。 赤い古いバイク、ヨンフォア(HONDA CB 400FOUR)を軽やかに走らせて、受験生の息苦しい時間を、一瞬で華やかに彩ってくれた彼女に僕は恋をした。そうだ、あのとき僕は初めて大人の女の人に恋をしたのだ。 一人の少年に不意に訪れた恋の芽生えを爽やかに描く、あの頃を思い出す青春恋物語ー。 『オートバイ 2017年 3月号』特別付録『RIDE』掲載 東本昌平先生作「The Stormy Weather」より ©東本昌平先生・モーターマガジン社
ロレンス編集部
“シングルスポーツ”が彼らを虜にしてしまう理由。 〜Go crazy for sport single
「小気味よく、心地よい、風情を楽しむにはやっぱりシングルが良いね」したり顔でひとは言う。否定はしない、否定はしないさ確かに。ただし、そんな上っ面の、風味だけのバイクじゃないんだ実は! “シングルスポーツ”──まわりのバイクと比べると見劣りするスペックかもしれないが、 乗れば乗るほど頭のテッペンが熱くなる。まだ見ぬトビラをこじ開けたくなってくる。特別な相棒が俺の心を離さない。今日はどこが熱くなるんだ? 『月刊オートバイ2017年1月号 特別付録「RIDE」』より
ロレンス編集部
彼のエンジン、彼女のSR。
ガキの頃から単気筒(シングル)が好きだったが、最近ではYAMAHA SRにハマりまくっている。故障して不動車になったSRを見つけては、コツコツ直し、リビルドしたエンジンを行きつけの喫茶店に置かせてもらっている。最初は「いいディスプレイになる」と喜んでいたマスターだったが、あまりにも持ち込み過ぎたと渋い顔をし始めた。仲のいい常連客たちも俺の変わった道楽だといわんばかりだ。 分かってくれとも言わないが、それでもSRのエンジンの可愛らしさ愛らしさをどうにか共感してもらえないものかと、もどかしく感じる俺がいる・・・。 月刊オートバイ2017年1月号特別付録 RIDE「The Material G...