ロレンス編集部
知ってるようで知らない!【サスペンションの基本】 サスペンションが車体に及ぼす影響は!?
オートバイの車体姿勢に大きく関わる重要パーツ
オートバイの車体姿勢を決定づける重要なパーツでもあるサスペンション。ダンパー部分の長さが変わることによって車体の前と後ろの高さが変わり、車体姿勢が変わるのです。
リア側のダンパーの長さが変わった場合
フロント側のダンパーの長さが変わった場合
実際は、連動しているリア側・フロント側のダンパーの長さの変化による姿勢変化
オートバイの重心位置は、構成部品の重さや乗り手のライディングポジションなどの要素で変わるため、簡単に位置を決めることができませんが、ダンパーの長さが変わり、車体姿勢が変われば、重心位置が変わることは容易にわかると思います。オートバ...
ロレンス編集部
オートバイの性能を維持するためのリフレッシュメンテナンスを考えよう。Vol.8 『タイヤの空気圧 』
タイヤの空気圧
佐藤:タイヤの空気圧の話にいきましよう。 空気圧は、基本的にメーカーが指定した数値でいいと思うんだけど、変えて好結果を得たこともあるから、絶対的なものではない。
中野:でも、低いほうがよかったということはまずない。僕は、メーカーが指定している空気圧は下限だと思っているんです。
佐藤:空気圧をどう考えるかによると思う。私がタイヤ試乗をするときには、走る前に必ず測る。屋外の日陰に出して、外気温の冷間でね。だけど、普通は中野さんのように冷間で2.2(㎏f/㎝2)が指定値のところ、2.3とか 2.4入れておくやり方もありかもしれない。それで、2.2まで減ったらまた入れる。
最近の...
ロレンス編集部
オートバイの性能を維持するためのリフレッシュメンテナンスを考えよう。Vol.7『フロントフォークに空気を入れる』
フロントフォークに空気を入れる
佐藤:例えば、フロントフォークのトップキャップを緩めて空気を入れるという作業があります。それにはリアにスタンドをかけて支えて、フロントを持ち上げなければならないわけで、それにはレーシングスタンドが必要だと思うんですが、どうでしょう。
源さん先生:その場合は、サイドスタンドを立てた状態で反対側に4輪車用のジャッキをかける。それで前輪から荷重を抜けばいい。
中野:荷重がかかっていなければ、フロント タイヤを浮かす必要はないですよね。
源さん先生:接地していてもいいけれど、荷重は完全に抜けていないとダメだよ。
佐藤:でも、フロントタイヤが接地していたほうが安定す...
ロレンス編集部
オートバイの性能を維持するための リフレッシュメンテナンスを考えよう。 Vol.7『オイルフィルターにも注意 』
オイルフィルターにも注意
佐藤:オイルフィルターも重要です。オザワR&Dのお客さんで、洗えるメッシュタイプのフィルターを付けている人がいたんだけど、あの話をここでしてください。
小澤:紙のフィルターに比べてオイルが流れる抵抗が少ないから、そのぶん性能が上がるというんだけど、説明書を読んだら、50ミク ロン(μ)までの異物を取り除くって書いてあった。だけど、クランクメタルのクリアランスは上下合わせて35μぐらいでしょう。ということは、片側は17.5μしかないわけで、そこに50μの異物が来たらだめですよね。
佐藤:μとか書いてあると大丈夫な気がするんだけど、そんな商品もあるんですね。
源さん...
ロレンス編集部
オートバイの性能を維持するための リフレッシュメンテナンスを考えよう。 Vol.6『エンジンオイルの選択 』
エンジンオイルの選択
佐藤:次にオイルにいきます。ホンダにはエンジンオイルが何種類もありますが、エンジンを開発するときはどのグレードを使うんですか。例えば中くらいのレベルの製品とか。
源さん先生:それは車種によって違う。ホンダでは、排気量とカテゴリーによってそれぞれに推奨オイルがあるから、それで開発する。
佐藤:推奨オイルを入れておけば問題ないと。
源さん先生:ホンダの純正オイルは、オイル の質としてはけっこういいんだよ。値段の高 いオイルを長く使うという考え方の人もいるけれど、俺は純正オイルを3000㎞くらいで交換したほうがいいと思っている。
佐藤:2008年のことですが、CBR600...
ロレンス編集部
オートバイの性能を維持するための リフレッシュメンテナンスを考えよう。 Vol.5『チェーンの寿命と掃除 』
チェーンの寿命と掃除
佐藤:チェーンの交換時期についてですが、 最近のチェーンの寿命はどれくらいですか。
中野:ホンダ車は、リアアクスルのところに交換時期を示したステッカーが張ってありますよね。緑の間なら大丈夫だけど、赤いとこ ろに入ったら交換しなさいと。線の幅が5㎜ なので、110リンクのチェーンだと1リンク が0.09㎜伸びたら交換せよってことですね。
源さん先生:寿命といっても、一概には走行 距離何キロと言えないんだよ。例えば、上質なシールチェーンなんかはあまり伸びないし、シールのないチェーンはすごく伸びやすい。
佐藤:ピン、ブッシュ、ローラーらのすき間が増えて、リンクとリンクの軸...
ロレンス編集部
オートバイの性能を維持するための リフレッシュメンテナンスを考えよう。 Vol.4『ドライブチェーンの適正な遊びとは 』
ドライブチェーンの適正な遊びとは
佐藤:ドライブチェーンについて聞きます。 この部分の重要な整備に遊びの調整がありますが、車両メーカーの広報車両ですら、最近、張りすぎている例が多いのが気になります。
小澤:チェーンが張りすぎているとまず変な音が出る。そして、ひどい場合にはドライブシャフトやホイールのベアリングが破損する。
佐藤:メーカーの試乗会で、チェーンが張りすぎていてドライブシャフトのオイルシール が破損して、オイルが大量に漏れたことがあった。同じくチェーンを張りすぎると、リアサスペンションの動きが悪くなります。
小澤:チェーンが偏伸び(チェーンのピンと ピンの間隔が微妙に伸びて不揃...