ロレンス編集部
知ってるようで知らない!【サスペンションの基本】 ~フロントフォーク編~ フロントフォークの種類:トレーディングアーム式・スプリンガー式・BMW デュオレバー/テレレバー
トレーディングアーム式
2008年までのスーパーカブなど小排気量のスクーターなどでは、「トレーディングアーム式」のフロントフォークが使われていた。フォーク左右下端のリンクロッドが回転運動することで、前輪は円周上を動く。構造が簡単でコストが抑えられるという利点があるが、ストローク量を大きくできず、作動によるアライメント変化も大きい。
スプリンガー式
衝撃を吸収する緩衝装置は前側のスプリングの付いたフォークで、後ろ側のリジッドフォークは前輪を支えるためにある。ハーレーダビッドソンでは1948年まで採用されていたが、88年から06年の期間に再生産されていた。ストローク量や動き自体はテレスコピッ...
ロレンス編集部
知ってるようで知らない!【サスペンションの基本】 ~フロントフォーク編~ フロントフォークの種類:テレスコピック式
淡佐:まず、現代のオートバイに使われているもっとも一般的なのが「テレスコピック式フロントフォーク」で、望遠鏡のように重なり合った筒が伸び縮みする構造を持ち、内部に収納したスプリングとショックアブソーバで衝撃を吸収する方式です。
青木:フロントフォークが動くところを見てみると、太い筒と細い筒に分かれていて、細い筒が太い筒の中に入り込んでいくのが分かります。フォークの中にはスプリングとダンパー機構が入っていて、これらが一体となって衝撃を吸収するのですね。
淡佐:はい、そうです。細い筒=インナーチューブを上部、太い筒=アウターチューブを下部とする構造のサスペンションを「正立フロントフォーク」と...
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オートバイの性能を維持するためのリフレッシュメンテナンスを考えよう。Vol.7『フロントフォークに空気を入れる』
フロントフォークに空気を入れる
佐藤:例えば、フロントフォークのトップキャップを緩めて空気を入れるという作業があります。それにはリアにスタンドをかけて支えて、フロントを持ち上げなければならないわけで、それにはレーシングスタンドが必要だと思うんですが、どうでしょう。
源さん先生:その場合は、サイドスタンドを立てた状態で反対側に4輪車用のジャッキをかける。それで前輪から荷重を抜けばいい。
中野:荷重がかかっていなければ、フロント タイヤを浮かす必要はないですよね。
源さん先生:接地していてもいいけれど、荷重は完全に抜けていないとダメだよ。
佐藤:でも、フロントタイヤが接地していたほうが安定す...