できないよりできたほうが100倍良い。限界系テクニックを練習で磨け!
WELCOME RACE FANS!! ダートトラックライダー/FEVHOTSレースプロモーターのハヤシです。出たとこ勝負・イチがバチか・それでもって食うか食われるか。そんな "2輪版・野生の王国" を想像しつつはじめてのダートトラックライディングを体験し、いつしかその魅力に心奪われ、ついに競技 = 競争の場に身を置くころになると、フィジカル的なアグレッシブさだけではない、アタマも使って緻密な組み立てが要求されるスポーツだということに、あなたはそろそろ気がつくはずです。よね?
とはいえいくら頭脳プレーと精密さが重要だと説いたみたところで、はっきりとした技術的裏付けが実体験としてなければ、抑制的なライディングで結果を出す事は大変難しいことでしょう。来るべきレースで沈着冷静に・確実に順位を上げていくためには、日頃の練習走行で自身の限界を知り、そしてそのリミットを常に高めようとする努力・・・走りを磨き込む作業が欠かせません。漫然と、悠々と、単により多くの周回を重ねるのではなく、テーマを定めて追求するべきは、まさにこの時です。
一人で走って転んでしまうのはペーペーの序の口として、競争となれば他車との接触から意図せずクラッシュが発生する場面もあるでしょう。戦乱を如何に切り抜け、ファイナルラップまでオーバーテイクを繰り返しながら進めていくか。"場当たり的な一生懸命" より、日頃の厳しい鍛錬からの様々なフィードバックを活かす術を重視したほうが、おそらくコンスタントな結果を得られるはずです。
原理原則を押さえたら、競いそしてキッパリ抜き去ることを常に訴求すべし!
理論を探るだけで技術が得られるのなら苦労はないですが、この競技での "速さ" とは、時間や速度と必ずしも合致するものではなく、他者との相対的な位置関係によって決定づけられます。ミスなく独走で勝利する夢想より、抜きつ抜かれつの攻防を制する様々なイメージを育てることが重要です。
横向いて減速→トメ、が基本なら、極力速度を落とさずターンで回頭するためにはなにが必要か?
皆が狙うセットアップとラインコントロールを逆手に、そのまた裏をかく戦術を追求するなど?
何度でも言いますが、抜かなきゃ勝てんのです。日頃そのこと、シミュレーションできてますか?
次のレース当日を迎えるまでに (筆者主催のFEVHOTSはまだまだいつから再開するか、目処など全く立てていませんが) やっておかなきゃならない支度と研究と鍛錬。結構山積みじゃないですか?
ではまた金曜日の "Flat Track Friday!!" でお目にかかりましょう!