[Flat Track Friday!!] みんなあなたが大好きだった。G.O.A.T. = Greatest Of All Time: ニコラス・パトリック・ヘイデン一周忌。

ダートトラックからロードレースの頂点へ羽ばたいたニッキー

1981年　7月30日　ケンタッキー州オーウェンズボロに生まれる。3男2女の次男。
3歳でバイクに乗り始め、5歳までに人生初のダートトラックレースに参加。
7歳の時には全米アマチュア・ナショナル選手権で自身初のクラス別タイトルを獲得。

1997年　最も優れたユース＆アマチュアレーサーに贈られる"AMA Horizon Award"を受賞。
※ 2017年より同賞は "ニッキー・ヘイデン・ホライゾン・アワード" へと改称された。

1998年　17歳で全米ロードレース選手権にフル参戦開始。

1999年　8月2日　全米ダートトラック選手権・第13戦ヘイガースタウンHMでプロ初勝利。
・AMAルーキーオブザイヤー(新人賞)・アスリートオブザイヤー(年間最優秀選手)。
・AMAロードレース600スーパースポーツでシリーズチャンピオン獲得。

2000年　9月1日　全米ダートトラック選手権・スプリングフィールドSTでプロ2勝目。

2002年　全米ロードレース選手権・デイトナ200マイル優勝。
・AMAスーパーバイクでシリーズチャンピオン獲得。
・AMAプロダートトラックでは2つのスプリングフィールドST・同TT・ピオリアTTの4戦で優勝。
・スプリングフィールドTTでは兄トミー・弟ロジャーリーを従え、AMA史上初の3兄弟表彰台独占。
・ピオリアTT決勝25周では最後尾のペナルティラインからスタート、"17台全員抜き"で勝利した。
・フォーミュラUSA・デルマーショートトラックのプロシングルナショナルクラスで優勝。

2003年　MotoGPへの転向のためダートトラックレースキャリアを中断。
・MotoGPルーキーオブザイヤー受賞・年間シリーズランキング5位。

2006年　MotoGPワールドチャンピオン獲得。

2010年　MotoGP第11戦前日のAMA/GNCインディマイルにて"DUCATI1200マイラー"でデモ走行。

2016年　SBK（世界スーパーバイク選手権）へ転向。第6戦マレーシア・レース2で初優勝。

2017年　5月22日　トレーニング中の不慮のアクシデントにより永眠。享年35歳。

"NH69"のダートトラッカー時代をおさめた珠玉の写真集

今日ご紹介したAMA / ダートトラッカー時代のニッキーの姿"だけ"を追った、希有で美しい写真集があります。本場米国で30年以上に渡りアメリカンダートトラックを追い続けるフォトグラファー、我々にとっては古くからの友人でもある中尾省吾氏が、ヘイデン家公認のもと自費製作した "The Kentucky Kid: A Life Lived Wide Open!" 。都内二輪関連書店や一部量販店でも店頭販売されていますが、中尾さんお勧めの薪釜焼きピザのお店・千葉県南房総市の "Pizza Indy's" さんで購入いただくのが良いようです。通販 (送料込み1,300円) での対応も可能とのこと。

Pizza Indy's
千葉県南房総市千倉町牧田167-1
TEL: 0470-44-0599 / 090-8340-1734
MAIL: pizza@indys.jp
HP: http://www.indys.jp/

あなたは生涯を通して一人のダートトラッカーであり続けました。常に謙虚で驕ることなく、自身のルーツとファミリーをなにより大切に、傷ついたかつての仲間たちへの想いやレース優勝への祝福メッセージを手に、MotoGPの決勝グリッドに並ぶ姿が印象的でした。

あなたはインフルエンサーでもありました。その姿を目にしたことがきっかけでダートトラックレーシングに引き寄せられていったライダーは、洋の東西を問わず数知れません。僭越ながら10数年前の私もそのうちの1人です。今回の特集や本文中で紹介した写真集をきっかけとして、これからもよりいっそう多くの人々に、彼の生涯愛した、そして我々の愛するダートトラックレーシングの世界を知っていただけることを、心から願ってやみません。

ありがとうNH69。Farewell Nicholas!!

さよなら、ありがとう、ケンタッキー・キッド！ - LAWRENCE - Motorcycle x Cars + α = Your Life.

国内外の各メディアの既報どおり、5月22日にニッキー・ヘイデンが逝去しました。2006年にアメリカ人7人目のGP最高峰王者となったニッキーは、「ザ・ケンタッキー・キッド」の愛称とともに、多くのモータースポーツファンに愛されました。

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