ロレンス編集部
ホンダの"ビッグバン"誕生前から、アメリカのダートトラックで流行った不等間隔近接爆発・・・"ツイングリング"を皆さんはご存知でしょうか?
MotoGP成立以前からロードレースGPファンだった方であれば、1992年以降にホンダがGP500ccクラス用のNSR500に導入した不等間隔近接爆発、いわゆる「ビッグバン」エンジンをご記憶と思います。ただこの不等間隔近接爆発のアイデアは1992年からさかのぼること10年前、アメリカの国技とも呼べるモータースポーツであるダートトラック界ではすでに実戦投入されていました。彼の国の人々はその技術を、Twingling・・・ツイングリングと呼んでいました。
ロレンス編集部
[ホンダに乗った世界王者たち:10] エディ・ローソン(1989)
戦後、世界ロードレースGP(現MotoGP)が成立した1949年から10年を経て、1959年からホンダは日本のメーカーとしては初めてGPへ挑戦しました。この連載は、今日に至るまでホンダのマシンに乗って世界タイトル(個人)を獲得した英雄たちを紹介するものです。今回は自身のキャリア最後となる4度目の最高峰500ccタイトルを、ホンダNSR500に乗って獲得したE.ローソンです!
F.スペンサーのライバル!
1958年3月に、米カリフォルニア州に生まれたローソンは、1980年代にGPで活躍した多くのアメリカンライダー同様、ダートトラックからロードレースに転向したライダーのひとりでした。
彼のキ...