ロレンス編集部
オートバイの性能を維持するためのリフレッシュメンテナンスを考えよう。Vol.9 『タイヤ選びのひとつのヒント 』
タイヤ選びのひとつのヒント
佐藤:最近、ツーリングスポーツタイヤの性能が向上して、スーパースポーツに履かせてもまったく問題ないんです。逆に、レース対応のスーパースポーツタイヤで冬の寒いときに走ると、充分なグリップ力が得られない。
源さん先生:バリバリのスーパースポーツタイヤは、夏でもすすめないよ。銘柄によっては、強い雨の日に滑りやすいのがあるしね。
佐藤:最上級のスーパースポーツタイヤは溝のついたレーシングタイヤですからね。
源さん先生:その溝だって、形だけだから水はけがよくない。ドライのサーキット走行で最高の性能を発揮するように造られているから、使用温度に対しての許容幅だって狭いし。
...
ロレンス編集部
オートバイの性能を維持するためのリフレッシュメンテナンスを考えよう。Vol.8 『タイヤの空気圧 』
タイヤの空気圧
佐藤:タイヤの空気圧の話にいきましよう。 空気圧は、基本的にメーカーが指定した数値でいいと思うんだけど、変えて好結果を得たこともあるから、絶対的なものではない。
中野:でも、低いほうがよかったということはまずない。僕は、メーカーが指定している空気圧は下限だと思っているんです。
佐藤:空気圧をどう考えるかによると思う。私がタイヤ試乗をするときには、走る前に必ず測る。屋外の日陰に出して、外気温の冷間でね。だけど、普通は中野さんのように冷間で2.2(㎏f/㎝2)が指定値のところ、2.3とか 2.4入れておくやり方もありかもしれない。それで、2.2まで減ったらまた入れる。
最近の...
ロレンス編集部
オートバイの性能を維持するためのリフレッシュメンテナンスを考えよう。Vol.7『フロントフォークに空気を入れる』
フロントフォークに空気を入れる
佐藤:例えば、フロントフォークのトップキャップを緩めて空気を入れるという作業があります。それにはリアにスタンドをかけて支えて、フロントを持ち上げなければならないわけで、それにはレーシングスタンドが必要だと思うんですが、どうでしょう。
源さん先生:その場合は、サイドスタンドを立てた状態で反対側に4輪車用のジャッキをかける。それで前輪から荷重を抜けばいい。
中野:荷重がかかっていなければ、フロント タイヤを浮かす必要はないですよね。
源さん先生:接地していてもいいけれど、荷重は完全に抜けていないとダメだよ。
佐藤:でも、フロントタイヤが接地していたほうが安定す...