ロレンス編集部
[電動2輪車の歴史 その5] 世界初の燃料電池/ニッカド電池ハイブリッド2輪車の生みの親は、"ペーパークリップ作戦"でアメリカに来た博士でした!?
1950〜1960年代の米国と旧ソ連の「宇宙開発競争」において、NASAのアポロ計画などにヴェルナー・フォン・ブラウン博士らドイツの優秀な科学者が多大な貢献をしたことは有名なエピソードです。彼らは戦後、ドイツの優秀な科学者をアメリカに連れてくる・・・"ペーパークリップ作戦"の下で獲得された"頭脳"でした。1967年、世界初のヒドラジン燃料電池/NiCad電池ハイブリッド2輪車を作ったカール・コルデッシュ博士は、ペーパークリップ作戦によってアメリカに来た人物のひとりです。
ロレンス編集部
燃料電池は、最新テクノロジーではない!?
トヨタ MIRAI とホンダ・クラリティ フューエルセルの登場で、本格的に実用化が始まった水素燃料電池車(FCV)。水素で発電してモーターを回して走るから、乗り味は電気自動車(EV)と基本的には変わらない。
モーターは発進時から最大トルクを得られるから、エンジン車より出足は力強い。市街地でも高速でも、静粛性は高い。フル加速時に燃料電池が必要とする空気を圧縮するコンプレッサーの音が聞こえるのが特徴的だ。
MIRAI とクラリティのスペックは大きく変わらないが、加速は MIRAI が少し良いとか、乗り味はクラリティが少し良いとか、乗り比べると微妙な違いが面白い。
さて、燃料電池というと最新の...