ロレンス編集部
知ってるようで知らない!【サスペンションの基本】 車体姿勢と9つの振動モード
9つの振動モード
バイクはタイヤが2つしかないので非常に動きが複雑で、この姿勢変化にはダンパー単体のみでなく、フレームやエンジン特性などとも関係が深く、実際の開発には車体側と密接に連携した開発が必要となります。
そして、バイクの車体に発生する主な挙動は9つ!
ピッチング :Y軸を中心とした前後回転挙動。
ローリング :X軸を中心とした左右回転挙動。
ヨーイング :Z軸を中心とした回転挙動。
バウンジング :Z軸方向の上下動。
ウォブル :高速走行時に発生するステアリング廻りの振れ(3~4Hz)
ウイーブ :ヨーイングとローリングの連性挙動(1~3Hz)
シミー :ステアリング...
ロレンス編集部
知ってるようで知らない!【サスペンションの基本】 サスペンションが車体に及ぼす影響は!?
オートバイの車体姿勢に大きく関わる重要パーツ
オートバイの車体姿勢を決定づける重要なパーツでもあるサスペンション。ダンパー部分の長さが変わることによって車体の前と後ろの高さが変わり、車体姿勢が変わるのです。
リア側のダンパーの長さが変わった場合
フロント側のダンパーの長さが変わった場合
実際は、連動しているリア側・フロント側のダンパーの長さの変化による姿勢変化
オートバイの重心位置は、構成部品の重さや乗り手のライディングポジションなどの要素で変わるため、簡単に位置を決めることができませんが、ダンパーの長さが変わり、車体姿勢が変われば、重心位置が変わることは容易にわかると思います。オートバ...
ロレンス編集部
知ってるようで知らない!【サスペンションの基本】 サスペンションってなんだろう!?
サスペンション
フロント側はフロントフォークと上下ブラケット(三つ又)を加えた全体。
リア側はスイングアームとリアショックユニット、そして前後ともタイヤ、ホイールも含めた部分をサスペンションと言います。
そしてサスペンションの機能は、オートバイの走行中の各場面における車体姿勢を、なるべくそのオートバイがよく走るように保つ事。つまり、走行中のバイクに色々な方向への荷重がかかる時に機能して車体を安定させる働きがある重要なパーツなのです。
フロントフォークとリアクッションの総称を「クッション」と呼び、ショックアブソー
バーは、英語の制振=Dampingするという言葉から『ダンパー』と呼ぶ場合も...
ロレンス編集部
知ってるようで知らない!【サスペンションの基本】 ~フロントフォーク編~ フロントフォークの種類:テレスコピック式
淡佐:まず、現代のオートバイに使われているもっとも一般的なのが「テレスコピック式フロントフォーク」で、望遠鏡のように重なり合った筒が伸び縮みする構造を持ち、内部に収納したスプリングとショックアブソーバで衝撃を吸収する方式です。
青木:フロントフォークが動くところを見てみると、太い筒と細い筒に分かれていて、細い筒が太い筒の中に入り込んでいくのが分かります。フォークの中にはスプリングとダンパー機構が入っていて、これらが一体となって衝撃を吸収するのですね。
淡佐:はい、そうです。細い筒=インナーチューブを上部、太い筒=アウターチューブを下部とする構造のサスペンションを「正立フロントフォーク」と...