先週いよいよ開幕した最高峰プロ・ダートトラックレース "AFT: アメリカンフラットトラック" フロリダ州・デイトナショートトラックでの2連戦は皆さんご覧になりましたか?直前まで (やや) 葛藤がありましたが?筆者は結局、シーズン中6ヶ月間はLIVE・後追い再生どちらも基本的に見放題 (6,284円也・・・) のお得プラン的なやつを購入。日本時間で翌日午前中に生配信された両レースをじっくり鑑賞したのですが。花形のスーパーツインズ、フレッシュな450シングルスだけでなく、両日それぞれに企画された前座?エキシビジョンマッチ?がことさらに面白かったのでした。

マイル最高。ハーフマイルもいい。だがキツキツ狭小オーバルも最高かよ!

WELCOME RACE FANS!! ダートトラックライダー/FEVHOTSレースプロモーターのハヤシです。冒頭のポディウム写真 ( "ビクトリーサークル" のほうが一般的?) ロン毛 + 富士額 + ツルツルというヒゲのオッサン三すくみで Who Are You? という感じなのですが、こちらはAFTメインカテゴリーのスーパーツインズ・若手の登竜門たる450シングルスのいずれでもなく、RACE1の前座として開催された "GNHC = グランドナショナルフーリガンチャンピオンシップ" 、超重量級2気筒ストリートバイクを素材に、改造範囲をほどほどに限定して競われる、近年人気のサブ・カテゴリーなのでした。

画像1: American Flat Track

American Flat Track

続くRACE2 (降雨により翌日→翌々日へ延期) では、1970年代に全米を席巻したスペイン製2ストロークのダートトラック専用車 "ブルタコ・アストロ360" による12人の招待レースが行われ、当時アストロを駆って現役時代を過ごした "元" プロライダーたち (1960年前後に生まれた60歳ちょいちょい = あのスコット・パーカーらとだいたい同期のオジサマ方) を中心とした中高年層が余裕綽々?に大人げないタフな戦いを繰り広げ、往時の名場面を再現・・・というとのんびりムードを想像するかもですが、ラップタイムは若者たちの乗る現代の450cc単気筒マシンとほぼ変わらないという・・・いずれも見応え十分な前座興行が用意されていたのでした。

路面はいつもの?一瞬も気を抜けないツルッツルで狭いラインの奪い合い!

画像2: American Flat Track

American Flat Track

7年ぶりにAFT開幕戦の舞台となったデイトナ・ショートトラック。ワイドレンズで切り取れば広大で伸び伸びと走れそうな風景ですが (実際の周長は400m+) 、とにかくスリップ率の高い低ミューの路面でグリップレベルの比較的高い効率的なベストラインは常に奪い合いとなり、またイベントが進行するにつれボコボコに荒れ果てていくストレート部での、時にボディコンタクトすらある荒々しい順位の入れ替わりは、同地ならではの正に風物詩。速度域の低いショートトラックだからこそ成立する、オーバルレースの魅力のひとつが存分に味わえる、開幕ラウンドにふさわしい名会場、と言えるでしょう。

マイル・ハーフマイルといった高速ロングトラックにはそれぞれの魅力がもちろんあります。右ターンとジャンプありのTTにも。速度域と安全マージンの多寡のみでなく、"フラット" な "オーバル" というベースラインこそ共通ですが、すべてのレーストラック、すべてのトラックサイズには独自のキャラクターがあり、攻略すべきポイントとそして打ち克つべきライバルたちがいる・・・深淵なるダートトラックレーシングの "沼" にハマると抜け出すことはそう易しいことではありません。

個人的には子供でも安心して送り込めるようなちっちゃくてしかも "キッチリと仕上がった" 極小オーバルでの "フルコンタクトマッチ" が一番好物なので・・・特にそういう場を早いとこ用意したいなぁ、とは思っているんですけどね。道程はまだまだ険し?いやそれはどうだろう???

ではまた次週、金曜日の "Flat Track Friday!!" でお目にかかりましょう!

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