アクセル戻してブレーキに頼って・・とはまるで違う "ターンでの能動的な横滑り" という特別な作法でマシンを操るダートトラックライディングは、ありとあらゆる層のライダーのココロにグッとくる!・・・はずなんですが、そのシンプルさゆえ、一歩間違うと解体屋から拾ってきたまんまのオンボロバイクでも、なんなら半袖短パン半キャップでも充分それなりに楽しいよ、なんてユルユルの反知性的な (失礼) 方向に進みがち。だとしても両輪と鉄スリッパーだけが路面との接点である以上、タイヤの状態の善し悪しは誰でも当然気になってるはずなんですけど?というわけで本日は、競技の本場アメリカで目下人気沸騰中の"第4のダートトラックレーシングタイヤ"をご紹介しましょう!

本場アメリカ>>>台湾>>>韓国製ときて、今度は東欧出自の最新モデル登場!

WELCOME RACE FANS!! ダートトラックライダー/FEVHOTSレースプロモーターのハヤシです。このスポーツで使用する前後19インチの専用レーシングタイヤには、競技特性に合わせた極めて特殊な性能が求められ、古く70年代末から今日まで、見た目にほとんど変わらぬ独特のパターン (実性能は素材も含めて大幅に改良)をもち、現在のAFT: 全米プロダートトラック選手権での唯一の公認タイヤであるUSダンロップ (旧USグッドイヤー) 製を筆頭に、台湾製のチェンシン = MAXXIS、日本メイカーで韓国製のシンコーなど、価格帯も含め様々な選択肢があります。他にもかつてのピレリやコンチネンタル、某銘柄ホボ完全コピーのV-R社などがありますが、話が複雑系になるので本日は割愛。

今回ご紹介するのは、ダートトラックレーシングと同じオーバル形式の "スピードウェイ種目" 用タイヤメイカーとして世界的なシェアをもつ、MITASが製造する最新モデル "FT-18" 。5年前に発売された、公道走行可能なハードコンパウンド設定を有しDOT規格の "H-18" モデルから、ブロック形状大型化・内部構造変更・公道非対応のレーシングコンパウンドのみ設定へと進化した生粋のレースタイヤで、本場アメリカローカルレースでの装着率も年を追うごとに増加。今回筆者が独自のルートで調達した10数セットが、我が国シーンではおそらく初登場となるはずです。えっへん。

既出選択肢を上回る"このスポーツで真に望まれる基本性能"が整っている雰囲気?

先行各メイカーと同様にタイヤサイズは19インチのみ。フロント130/80・リア140/80で、リア用としてソフト・ミディアムコンパウンドを選択可能。ハードパック = 硬質路面にはソフトタイヤ、クッション系軟質路面の高速トラックにはハードタイヤを選択するのが本場での基本メソッドです。といってもより機能する = 減らないという話ではもちろんないので悪しからず。良く食うタイヤも無駄に空転するタイヤも、どちらも摩耗することに変わりはありません。乗り手の見極めが重要です。

画像1: 既出選択肢を上回る"このスポーツで真に望まれる基本性能"が整っている雰囲気?

トレッドデザインは先達からの変形六角パターンを踏襲しつつ独特の捻りを加えた前後共通デザインに。他ブランドと比べ溝の深さと幅に特徴があり、タイヤが撓み続けるターン中の変形を効率よく駆動力確保につなげる工夫が凝らされていることが、競技の経験者には一目で理解できるでしょう。

画像2: 既出選択肢を上回る"このスポーツで真に望まれる基本性能"が整っている雰囲気?

内部構造は現行型USダンロップDT3を強く意識したデザインで、トレッド面とサイドウォール部の剛性バランスを意図的に変える狙いが見受けられます。このことによってタイヤ全体の撓みを積極的に活用できるため、乗り手のライディングスタイルとマシンごとの特性、そしてもちろん刻々と変化するトラックコンディションに応じ、幅広い空気圧での走行をきめ細やかに許容するはず。

画像3: 既出選択肢を上回る"このスポーツで真に望まれる基本性能"が整っている雰囲気?

ターン中の最大バンク状態で、確実に路面を捉え、前へ前へとマシンを押し出す力を生むべく、タイヤ端部に近いパートには、他メイカーの既存モデルでは目にすることのない部分補強が施されています。標準より細めのホイールリムに装着した場面でも、競技特性に合致するよう独特の丸みを維持する工夫を凝らした断面形状も特徴的。

AFTプロライダーたちがローカルレースに自前で選びたいNo.1タイヤ!ですって。

聞くところによればこちらのMITAS、北欧スウェーデンを始めとしたヨーロッパ各国の先進的な技術と、生産コストの面でも優れた東欧の工場とのコラボレーションだそうで、我々が注目するこのFT-18レーシングタイヤ以外にも、様々なタイプの革新的モデルが欧米市場を賑わせているとのこと。

画像1: AFTプロライダーたちがローカルレースに自前で選びたいNo.1タイヤ!ですって。

本モデルの開発には初期のテスト段階から、スコット&ブラッドのベイカー兄弟、ジェフリー・カーヴァー、マイク・ラッシュ、ジェイミー・ナイスリー、デイヴィー・デュレル、故ニッキー・ヘイデンら、多くの現役ライダーと元プロライダーが参画。USダンロップDT3が唯一無二のコントロールタイヤとして君臨し続けるAFTプロスポーツシーン "以外" での、一般ユーザー = ローカル・アマチュアレーサーの求める、現時点で最良のコスト・パフォーマンスを両立させた一品とのこと。

画像2: AFTプロライダーたちがローカルレースに自前で選びたいNo.1タイヤ!ですって。

今回取り寄せた10数セットを実際手にしたライダーたちの声を参考にしながら、筆者としては主催するレースシリーズ・FEVHOTSのメンバーを中心に、新たな選択肢として提案したいなぁ、と考えているところです。新規に切り開いた独自ルートで取り寄せることになるので、皆さんにお届けする価格は本場アメリカのローカル・アマチュアライダーが手にする金額と "ほぼ同等" になる予定。

タイヤなんでも良い、とかレース出ないって方には全く必要ないオプションですが・・・。ずっとグルグル回ってるだけの単純至極なスポーツだからこそ、正しくチューニング・セットアップされたマシンや、より先進的な技術が注がれた最新のタイヤひとつで、あなたのライディングやスピードは見違えるように変わっていく "かも" しれません。もしかしたら。

画像3: AFTプロライダーたちがローカルレースに自前で選びたいNo.1タイヤ!ですって。

正しい道具を手にした人たち皆がいつの日かこんな調子で走れるようになるといいですよねー。
きっと無理だろって?
まぁそう仰らずに。
どこまでも高く望むのは自由ですよ。あとは笑顔で、コッソリ歯を食いしばってやるだけ。
ではまた金曜日の "Flat Track Friday!!" でお目にかかりましょう!

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