ロレンス編集部
「250ロードスポーツ」の歴史を知ろう! 第3回:YAMAHA RZ250
75年10月の免許制度改定によって400㏄までの中型二輪免許が新設され、401㏄以上の大型二輪には運転免許試験場の限定解除試験をパスしなければ乗ることができなくなってしまう。この試験は平日の日中にしか実施されず、しかも合格率が極めて低かったため、新規に二輪免許を取るユーザーは、簡単には大型バイクに乗れなくなってしまった。当時は、今以上に大排気量車への憧れが強かった時代。必然的に中型免許上限の400㏄クラスに人気が集中し、メーカーもその開発に力を注ぐことになる。そんな状況にくさびを打った250ロードスポーツの歴史、3回目の今回はYAMAHA RZ 250をご紹介したいと思います。
ロレンス編集部
絶版車・オブ・ザ・イヤー2005年 250㏄クラス1位 1979-1990 126~250㏄クラス総合1位: YAMAHA RZ250[4L3]
2ストレプリカのフロンティア的モデル (月間オートバイ©モーターマガジン社)
コンパクトなシリンダーや市販ロードスポーツ初のモノクロスサスなど、TZ250のノウハウが惜しみなく注ぎ込まれたRZは峠で400㏄クラスをカモれるポテンシャルを発揮。沈滞化した2ストローク市場を活性化させレーサーレプリカブームの原動力になった。いまだ人気の衰えない2ストスポーツだ!
1970年代、世界はオイルショックと米国の「マスキー法」による環境規制から2ストロークの存亡が脅かされていました。ヤマハは「最後の2ストローク」になるかもしれないという覚悟を持って、1979年、東京モーターショーで「究極のロードスポー...