常勝にして史上最強の呼び声高かったスーパーツインズマシン・インディアンFTR750が表舞台から姿を消し、実質 "それ以外" のメイカーの市販公道用エンジンベースでのコンペティションとなったアメリカンフラットトラック最高峰クラスですが、第3戦ジョージア州セノイア・ショートトラックではハーレーダビッドソンXG750Rが1-2フィニッシュを飾り、いよいよ稀代の名車XR750に肩を並べる新時代キタ・・とか言うのは時期尚早かもしれませんが、久々のおめでたい話題となりました。

XG750なる市販車、実は既にメイカーラインナップにないっちゃない説?

WELCOME RACE FANS!! ダートトラックライダー/FEVHOTS "レースプロモーター" のハヤシです。XG750R?それどんな "公道用市販車" だっけ?とお思いの方はとんでもないハーレーダビッドソンマニア、あるいは強烈に皮肉なアンチの方?かもしれません。このマシンについてイチからご説明するのに便利なネタとかどこかにないかな・・・とネット検索しましたら (安易) 、6年前に自分で書いた過去記事がありました。おおー私いい仕事してる!自画自賛!

というかここまでたどり着くのに (しかも直接のライバルを放逐したうえで) デビューから足掛け11年ほどかかってるってわけですね・・・こりゃ茨の道だわ。しかもその間に、公式設定上はベース車 (ということになっている) インド製水冷エンジンの "ストリート750" は2015〜2021年の製造期間を終えてディスコン = 既にラインナップから消え去っているという、MAGAならぬ摩訶不思議な案件。

今回入賞の2台はそれぞれ設計思想の違う?まるで別のスタイルでした。

画像1: 今回入賞の2台はそれぞれ設計思想の違う?まるで別のスタイルでした。

まず本戦で優勝したレースナンバー3、ブライアー・バウマン車がこちら。

画像2: 今回入賞の2台はそれぞれ設計思想の違う?まるで別のスタイルでした。

そしてブライアーとわずか0.265秒差で後塵を拝したレースナンバー44、ブランドン・ロビンソン車がこちらです。

前後ホイールとか排気レイアウトの違いですでに印象ガラっと異なりますが、カワサキ・ニンジャ650などパラレルツインエンジンを搭載するマシンのレイアウトに近いバウマン車に対し、ロビンソン車はインディアンFTR750をトレースしたかのようなジオメトリを狙っているようです。

じーっと見ているとどちらも伝統的な2気筒マシンの雰囲気をしっかり醸し出している印象で、より先進的な (かつ開発予算が潤沢そうな) エステンソンヤマハのMT-07DTとか、インディアンFTR750のスタイルにイマイチ・・・なんと言いますか・・・心惹かれづらかったオールドファンの好みには割とブっ刺さるような気もしてきました。強けりゃなんでもいい?というのもあるのかな?

ちなみに今回のショートトラック戦、スーパーツインズ決勝に残った17台は、ハーレーダビッドソンx2・ヤマハx5・KTMx4・ホンダx1・スズキx1・ロイヤルエンフィールドx1・カワサキx3というオーダーで、(インディアン以外) 全員集合的な?どのメイカーが勝つか計りづらい群雄割拠、バトルロワイヤルの様相をしっかり見せてくれて希望が持てそうな感じ・・・なんですけどエントリー総数が20台 = 予選落ち3台のみ!?という、実質的な全米選手権トップカテゴリーとしてはちょっと寂しい現実もあるんですねぇ (ちなみに若手の登竜門450cc単気筒クラスはエントリー29台) 。うーん。

ではまた次週、金曜日の "Flat Track Friday!!" でお目にかかりましょう!

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