ロードレースの最高峰、motoGPで通算9回の世界タイトルを獲得し、その第一線から2021年に退いたリビング・レジェンド、ヴァレンティーノ・ロッシ選手は、現役時代から今日に至るまで "非オーバルレイアウト" のダートトラックである自身のプライベートコース、"VR46 モーターランチ" におけるトレーニングを重視していることで有名ですが、今日は彼がクリアラップで周回する様をじっくりと捉えた珍しい追走オンボード映像をご紹介しましょう。撮影者はご存知アメリカンフラットトラックの雄、"ワールド・チャンピオン" サミー・ハルバートです。

トラックレイアウトに対するスムーズさ、には特筆すべきものがあります

WELCOME RACE FANS!! ダートトラックライダー/FEVHOTS "レースプロモーター" のハヤシです。ロッシが作り上げた広大なプライベート・プレイグラウンド "モーターランチ" についてはこちらの過去記事をご覧ください。

この規模のトラックを私有して維持するとか・・・イメージするのもかなり難しい夢のような状況ですが、走行料を握りしめて他所様に走りに行くのとは全然別種のメンタリティであろうことは容易に想像がつきます。

さてそんなトラックでロッシを追いかけるのは、数年前にAFTシリーズへのフル参戦を終え、同シリーズへはスポット参加 (今期数戦のハーレーダビッドソンXR750搭乗が記憶に新しい) & ヨーロッパを舞台としたFIMフラットトラック世界選手権に全戦参加し、つい先日初のワールドチャンピオンの座を手に入れたサミー・ハルバートです。

画像: - YouTube youtu.be

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追いつ追われつのレース形式映像だとやや気づきづらかったんですが、高低差でのグリップ変化とか逆バンクとか、レイアウトの多様さが相当練られていることがわかります。毎日のように走りまくっている?から当然かもですが、ロッシのライディングのやたらとスムーズなこと!アグレッシブとは違うベクトルですけどこれはちょっと参照したいなぁ。

イマイチ話題にならないFIM世界選手権ですが、サミー初の栄冠です

追いかける側のサミーはわりとゴリゴリ獰猛に走るタイプだと思うんですけど、地の利もあってか全域でややロッシに水をあけられている感じですね。もうちょっとニジリ寄ってほしいんですけど!

画像: イマイチ話題にならないFIM世界選手権ですが、サミー初の栄冠です

そんなサミー、参加するライダー本人が発信してくれないとリザルトも動画もなかなか見つからない?謎クオリティの世界選手権 "FIMフラットトラック" 全6戦を終え、アメリカに初の金メダルを持ち帰ることとなりました!ライダーたちも出自が様々なためか、わりとガチャガチャ荒っぽいレース展開が多いようなんですが、彼のスタイルにはうまいこと合致しているのかもしれません。ディフェンディングチャンピオンとして来期の再挑戦はあるんでしょうか?はたまた他のアメリカ勢は?

ではまた次週、金曜日の "Flat Track Friday!!" でお目にかかりましょう!

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