土地買ってプライベートトラックを所有する幸運な男になってはや1年が過ぎ、いよいよ人様に横滑りの技術を伝授して一家の口を糊すことにした・・・わけでは1ミリもないんですが、全くのご新規さんに自信をもってお勧めできる、価格と気軽さと懐の深さをすべて兼ね備えた理想的な現代の "マイファースト・ダートトラックマシン" って結局なんなんだろ?と改めてアタマをひねる毎日です。

アチラのスクールだと400cc級でいきなり走るところ、結構あるみたいです

WELCOME RACE FANS!! ダートトラックライダー/FEVHOTS "レースプロモーター" のハヤシです。ストリートでビッグバイクを転がす好事家が多いからなのか (イメージ?) 、本場アメリカとかカナダのダートトラック・テクニックスクールでは、単気筒400〜450cc級の "フルサイズ" マシンを用意して、初歩から教えるところもポツポツあるみたいです。

画像1: アチラのスクールだと400cc級でいきなり走るところ、結構あるみたいです

温暖なフロリダに本拠を構えるAFTプロライダー、ジョニー・ルイスのプライベート・プログラムでは、彼がここ何年もロイヤル・エンフィールドと手を組んでファクトリーライドしている関係から "FT411" なるスクール車両を用意しています。読んで字の如くの排気量で保安部品を外した市販車ベースなんだろうとは思いますが、ライディングポジションなどは正しく最適化されている様子 (写真中程の奥に並んでるやつです) 。我が国でならFTR223とかSR400とかがコレに近いサイズ感でしょうか?ちなみにお一人様スクールフィーは、鉄スリッパーと装具一式コミでミニマム3時間・300米ドルから・・・となっております。10人くらいのグループだと半額近くまでディスカウントされるっぽいのでずいぶんお得感ありますね。

画像2: アチラのスクールだと400cc級でいきなり走るところ、結構あるみたいです

所変わってカナダ・オンタリオ州 (五大湖に面する南部地域) 、ご当地のレース団体が主催するスクールでは、ホンダ製150・250・450ccのDTX・・・モトクロスコンペマシンを車高下げてホイールサイズ変更してタイヤ変えてオーバル走行に最適化したもの・・・をふんだんにご用意。モーターサイクル未経験の100%新人ライダーには110ccのミニモトで乗り方指導から面倒見てくれるそうです。最大催行人数15人で4時間のスクールが、早期申し込みだとお一人様280カナダドルより。雨天中止でもそのうち50カナダドルはデポジットとして返金されませんが改めての日程変更は可能らしい。こちらも装具一式貸し出しアリみたいです。至れり尽くせりだなー。

ミニバイクでスキルを磨く、という "スペシャルなメニュー" はコチラです

画像: ミニバイクでスキルを磨く、という "スペシャルなメニュー" はコチラです

さぁさぁお待ちかね、"キング" ケニー・ロバーツが提唱して広め、日本人も大好物の125cc級ミニバイク (かつてはホンダ100cc→現在ヤマハTT-R125) でタイヤだけ変えてクラッシュ・リスクを最小化、右に左にヒラヒラとTTスタイルも交えて特訓するアメリカン・スーパーキャンプ。2days連続のノンレーサー・クラス (初級) は車両と装具一式コミ (宿泊は別途各自負担) で早期申し込み675ドルから。為替レートもあってちょっと震える金額?ですけど新車でこのクラスのマシン買おうと思ったら税込み35まんえんとかしますからね・・・。

"スクールバイク" と練習車とレース車両は其々分けて考えたらいいのかも?

先日のスポーク職人氏の訃報もいくらか関係しますけど、ホイールサイズを変更して前後同径のダートトラック専用車を仕立てるのって、やはりちょっと値の張るモディファイということになります。スクールで貸し出す車両としては、タイヤ変えただけの 19/16 インチミニバイクがやはり最適解かなぁ。レース車両として (人じゃなくマシンの) パフォーマンスをさらに高めようと欲を出すとまた切り口は変わってくると思うのですが。

画像1: "スクールバイク" と練習車とレース車両は其々分けて考えたらいいのかも?

上達への近道ではないかもしれませんが、基本的な動作を身体で学習することや、このスポーツの深淵のとば口にじっくりと触れるなら、前後14インチのソレっぽいタイヤを履いて150/190cc の横型エンジン搭載の大陸製パッケージレーサーという選択肢もあります。やたら乗りやすくて楽しさ重視のセッティングなんで、ゴリゴリのテクニック系スクーリング向きではないかもしれませんが。ブレーキはタッチも機構も責任者出てこいレベルで出来が悪いのでそこだけ手直しすれば十分かなぁ。

画像2: "スクールバイク" と練習車とレース車両は其々分けて考えたらいいのかも?

先日の連休に、いよいよ5年ぶりに450cc乗ってやったんですが、色々仕込んだトリックパーツ (AFT準拠) が見事に効果を上げまして、相当攻め込まなきゃ転ぶこともできないレベル (なんですが無駄に攻めて転ぶやつ) の安定感。ハタ目にはどうだかわかりませんが過去最長のブランクのわりには巧いこと乗れたのではないかな、と思いました。個人的にはクラッチとフライホイールとマフラーとエアクリーナーに手が入っていない、ストックのモトクロス車なんて新車でも全く乗る気しないくらいバランス良くて、もうこれ1台毎週乗れればいいのかな?などと思ってしまったり。

横型も縦型ミニも150ccも400ccも、実はみんなガレージにあるんですけどね・・・。

画像3: "スクールバイク" と練習車とレース車両は其々分けて考えたらいいのかも?

チビたちも少しずつ乗れてきて、競争したいだのと抜かしたり電欠とかガス欠まで走りまくったりするようになってきて (もうブーツ4足目なんすけど・・・) 、彼らのためにも次やその次のマシンをちゃんと考えてやらないといけないんですよねー。先は長いけどさっさと450cc乗ってほしいような?

だいぶ話が逸れちゃいましたが、初心者だから、基礎から学びたいから、年齢不相応だから、といった様々なエクスキューズで、車両選択の幅を狭めないほうが良いと思います。チビにはチビの、デカいのにはデカいのの良さがきっと見つかるはずですよ。そう考えると大小2台持ちが理想型かなー?

このテーマ、しばらくひきづってちょくちょく掘り下げてみたいと思っています。
子供たちの夏休みあたりに新人さん結構巻き込めそうなんで!
ではまた次週、金曜日の "Flat Track Friday!!" でお目にかかりましょう!

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