本場アメリカの "ぐるぐるレーシングコミュニティ" はもちろんその歴史の長さや熱量によるところ大、なのでしょうけど、SNSその他のフォーラム形式 (あえて掲示板、とは言わない) などでも喧々諤々、たとえば全米規模での大会ルールやらイベント運営方針のあり方についてだったり、未来を憂いてアイディアをぶつけ合ったり、時にはホボこれケンカなんじゃないかしら?というほど殺気立った、いや真剣な雰囲気で盛んに "ディベート" が行われていて、眺めているだけで様々なヒントを得ることができます。意外や意外?ただぐるぐる回ってるだけじゃないんだよなぁ。気持ちが良い。

(本場の)アマチュアレベルからカテゴリーを活性化するには?というお題

WELCOME RACE FANS!! ダートトラックライダー/FEVHOTS "レースプロモーター" のハヤシです。このスポーツの本場 = アメリカと言えど、連綿と続いてきた最高峰全米プロ選手権への毎戦のエントリー台数からもハッキリ明らかな通り、総体としての人口減少・新規参入組が去る者を下回る厳しい状況には歯止めがかかっていません。

つい先日、このスポーツを草の根のアマチュアレベルから (ひいてはカテゴリーの頂点に位置づけられるプロ選手権レベルに至るまで) 広く活性化するにはどうすれば良いのだろうか?というテーマで激しく意見を戦わせている場 (やっぱりそれもバチバチにやり合わないと盛り上がらないってこと?) に行き当たったんですが、我々も注目できそうな視座が多々あったのでご紹介したいと思います。あくまでコレ、今のアメリカのアマチュア / ローカルシーンのリアル、ですからね。

・ソーシャルメディア&リアルなローカルネットワーク両方でより一層プロモーションすべき

いつどこでどんなイベントが行われているのかが極めてわかりづらい。
ということはイチゲンさんには到底見つけられない。
地域の二輪販売ディーラーですら近所で行われるレースイベントを知らない

・アマチュアからプロへの歩の進め方、ロードマップが見えない (あるいは確立されていない)

スーパークロスやモトアメリカ (AMAロードレース) はもっとわかりやすく設計されている
アマチュアとプロが450ccで混走する全米規模のスペシャルマッチをAFT前座で企画するとか?
いにしえのAMA昇格制 (ノービス→ジュニア→プロエキスパートクラス) を復活させるべき

・レーストラック / プロモーターが未来にむけて企図すべきこと

若い観客を呼び込むための工夫 (入場無料化・レース以外のコンテンツをイベントに付加)
このご時世でレース時間が長過ぎる (決勝レースが真夜中近くなるとか)
年少者・ビギナーの参加型コンテンツ・クラスを検討する (ランバイク・電動車etc...)
どう考えたって練習走行の機会が少なすぎる!
AFT以前のスタイルが良かったなぁ・・・
各地のローカルレース / トラックが衰退してきたらプロレースが脚光を浴びるわけもない

・次の世代の若者たちのために

親たちも必死で資金を捻出して子供たちを走らせているのだから、華美なトロフィーよりいくばくかの賞金を (現金で) 得られたほうが実利に適っているのでは?
子供たちに走り方を教える→レースを経験させるチャンスを一層増やす
プロや先達は若い人たちに惜しみなく技術や知識を伝え、継承の機会を与えているか?

・ちょっとこれまでとは視点を変えて

アスファルト + 電動車のパッケージをエントリーレベルでレース化するなら、地域の野球場・駐車場・学校の校庭などあちこちで開催できる。やっすい低出力のマシンでも良いわけだし
管理のしやすいトラックサイズが結局走る側のランニングコスト的にも優秀
4ストローク450ccが登場する以前、2ストローク主流の時代ははるかに安くレースができた
皆で1からブランディング / マーケティングの勉強をしよう

・冗談半分?

やはり他カテゴリーの人にとっては鉄スリッパーがコスト面で巨大な壁、だから無料にしよう (?)
スーパークロスライダー / ミュージシャン / 野球選手が何故子供たちの人気者なのかを考えないと
3時間以内で終わるレースイベント希望
AFT解体!

待てば海路の日和あり、とはならないのかもしれませんよねー

当然あちらでも結論めいた名案が見つかっているわけじゃないんですが、こうして闊達に語らう感じがオープンで非常に良いなぁと感じたり。なにかが変わるのをただじっと待ってるのはダメ、かもしれませんね。一貫しているのはこのカテゴリーはやはり "ファミリースタイル" のもの・・・必ずしもリアルな家族、という意味ではなくても・・・であり "グラスルーツ" としての立ち位置と覚悟がそこにありそうだと誰もが認知していることでしょうか。あちらの業界ではペテン師とかボケボケのオールドタイマーとかが幅効かしてないのかなー。まぁ淘汰されるんでしょうけどね、いずれはね。

ではまた次週、金曜日の "Flat Track Friday!!" でお目にかかりましょう!

コメントを読む・書く

This article is a sponsored article by
''.