何やら意味不明なタイトルでしたが、本日の話題はダートトラックレーシングマシンの顔、"ナンバープレート"。近年本場プロ選手権では時流に合わせやや変化も見られますが、太古の昔からその伝統的な姿は "ツルッツルの横長・角丸・長方形で素材は安価なプラ板" ということになっています。

ココがピシっと設えられてると流石分かってらっしゃる!と思いますよねー

WELCOME RACE FANS!! ダートトラックライダー/FEVHOTSレースプロモーターのハヤシです。5年少し前から、本場アメリカのプロダートトラック選手権AFT: American Flattrackでは、若手の登竜門であるサポートクラス・プロシングルスは、各メイカーの450ccモトクロッサーをベース車両とする関係でOEM (メイカー純正) 同形状固定で背景イエロー・文字ブラック、トップカテゴリーのスーパーツインズは12" x 12" (30cm) の正方形プレートで背景ホワイト・文字色自由!、という目新しい形式で運用されていますが・・・

画像: フチ取りとかおかしな#1デザインとか・・・5年以上経ってもまだ見慣れないです・・・

フチ取りとかおかしな#1デザインとか・・・5年以上経ってもまだ見慣れないです・・・

それ以前の1970年代〜2010年代半ばまでというかなり長い期間、スタンダードなナンバープレートのサイズは12" x 10" (横30cm x 縦25cm) 、横長の長方形で角の丸み半径 1.5" 〜 2"以下(これより半径が大きくなるとプレート形状が楕円に近づいて全体の面積も減るのでNG) 、樹脂成形板やFRP製は厚さ1.6mm以上の "フラット形状" 、金属製の場合エッジの処理方法によって0.75〜1.1mm以上、という競技規則上の厳密なルールがあります。

我が国の市販マーケットでしばしば見かけるフチ取りに補強リブのついた白や黒なんかの樹脂プレート・タイプは、ルール上 "フラット形状ではない" のでほぼ使われません。ほとんどのマシンは透明ビニール系樹脂のプレート (ただの板) に、"裏から" 数字と背景色を貼り込んで作られます。表側から所謂切り文字ステッカータイプの数字をペタっと張るとか塗装での表現が採用されないのは、前走者からの "ルースト" によってナンバーが剥落することを防ぐ工夫です。

画像: よく見ると年季の入ったプレートは数字部分とか小さい気泡がたくさん入ってるのも雰囲気なのだなぁ。

よく見ると年季の入ったプレートは数字部分とか小さい気泡がたくさん入ってるのも雰囲気なのだなぁ。

ショーバイク、カスタムマシンとは違うから評価が難しいのですけどね

文字の高さは最低 8" (20cm) 、最低幅は 1" (25.4mm) 、最大幅は 2" (50.8mm) 但しチャンピオンの#1プレートのみ 3" までOK。フロントプレート上部の帯エリア (シリーズ名とかタイトルスポンサーなどが表示される区画) は高さ 1" 以上etc・・・ルールブックに準拠したサイズとデザインのプレートを3枚車体に取り付けるだけで (装着方法にも実は勘どころがあるんですけどね・・・) 、ぐーんとそれらしく本格的なレーシングマシンに見えてくるから不思議です。

細部まで技巧を凝らしたショーバイクや、キラキラのカスタムマシンとは少し様子が違い、オリジナリティ控えめの戦う機能的なデザインを追求することからも、それっぽい雰囲気の獲得と同時に競技に向かうモチベーションを高めてくれるかも?かく言う筆者とて誰かにいちいち教わったわけじゃなく、いつの間にやらなんとなく身に付いていた感じなので・・・ご興味ある方は秋の夜長にホリホリ掘り下げてみてはいかがでしょうか?

ではまた次週、金曜日の "Flat Track Friday!!" でお目にかかりましょう!

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