ほぼひと月前の大型連休以来、プライベート・ダートトラック造成を目指し手入れを始めた首都圏至近の元モトクロス場。土地を買ったらオマケで付いてきたちっちゃなバックホー (床の間サイズのマイクロユンボ) でフープスを削ったりバンクを崩したり、現地管理人たちが連日少しずつ整地を進めていたんですが、テーブルトップとか2連ジャンプとか敷地全体の傾斜とかはなかなか手強そうな雰囲気。という訳で3秒悩んだ筆者は電話を1本、"無敵カードその1" を行使することにしました。

南信州山奥の開墾造成にもご協力いただいた群馬の造園屋さんが再び登場!

WELCOME RACE FANS!! ダートトラックライダー/FEVHOTSレースプロモーターのハヤシです。あれはちょうど6年前のGW、我々が南信州のモトクロス/ダートトラック "オートパーククワ" の新たな移転先として、小さな谷間にある敷地の木を切り根を抜き整地する難事業をお手伝いしていた折のこと。たしかまだお知り合いになって日も浅かったはずなんですが、"是非とも手伝いたい!" とお申し出いただいて、大型積載車に大型ユンボ・・・一般的なオープンキャビンのミニユンボは2〜3t級というらしいのですけどこちらのは8tクラス・・・を積んできてバリバリ木を倒して根を引っこ抜き、たった1日で戦局 (!?) を一変させた群馬の造園業・Sさんに今回はこちらからお電話して、

"これこれこんなサイズの凸凹場を真っ平らにしたいのですがー?"

とご相談したところ、結構な繁忙期 (草木がぐんぐん伸びるハイシーズン) にも関わらず快く週末の予定を空けてくださり、片道3時間くらいかけて大型車で来てくれて、近場のコンビニで待ち合わせた時刻のなんと1時間前には当該敷地で重機下ろして仕事始めるという救世主っぷり全開。

そして1日が終わってみれば・・・

画像: 撮影: 山田晃生

撮影: 山田晃生

はい、できましたー。
まるで3分クッキングとかの料理番組で、次の工程に進むと仕上がった素材が鍋ごと入れ替わるみたいな "途中経過省略系" ですが、大ジャンプをバリバリ解体してるところとかあまりモトクロス愛好家の方にはお見せできないですし・・・。ひとまず敷地本来の高低差を活かし、2段に切り分けて2つのオーバル状に整地。次の段階として写真左側のオーバルのストレート部を右に向かって徐々に伸ばして拡張し、右側は+αのTTセクション (予備の駐車スペースを兼ねる) 的に整備していこうじゃないか、というマスタープラン。

画像: 南信州山奥の開墾造成にもご協力いただいた群馬の造園屋さんが再び登場!

土の移動のさせ方、平面の出し方などなど・・・やっぱり "ガチプロ" の技術力とスピードは凄まじいものがあります。ちょっとやそっとじゃ真似できそうもないなと実感。もはや購入時点での土地のイメージが激変、というか同じ場所だと思えないぞコレ。1日の仕事を終えてサッとユンボ積んでお帰りになられたSさん、本当にありがとうございました。今はプライベートでバイクにはお乗りじゃないそうなんですが、場が仕上がった頃また是非遊びに来ていただきたい!です。

引き続き撒水システム構築とか飛び出し防止策 (柵) とか石拾いなどなど。

乗り始めたばかりの我が家のお子様たちがキッズバイクでヨチヨチ周回できる程度にはもうすでにフラットですが、大々的に土を盛ったり削ったりしてますので隆起・不陸はしばらく続きます。雨降って地固まると簡単に言いますけど水が溜まる場所ができればそこが熟んだり下がったりなどなど、散らばる石も精力的に拾わなきゃですし450ccとか80馬力の電動車?とかでドカーンとぶっ飛ばすのにはもう少し時間が必要でしょう。いやぁ楽しみだ。ひとまず梅雨時〜初夏あたりは今回の更地化からのダウンタイム、その間に撒水方法をどうするか考えたり、柵を作り始めたりって感じですかね。

画像: 引き続き撒水システム構築とか飛び出し防止策 (柵) とか石拾いなどなど。

ついこの前にやっと1人で、大人の補助なしで真っ直ぐ走れるようになったばかりの幼稚園年長とか小1とかが、(洗濯板的な起伏やジャンプがあるとただ走破するのでもう必死って感じでしたけど) フラットなオーバルが眼前に現れ始めた途端、競争ごっこしよう!とかお互いピュアな瞳で挑発し合っているのを見るにつけ、ダートトラック "レーシング" の初源的な訴求力?荒々しさとか野蛮さとかってものを、これまで以上に大事にしたいなぁ、しなければならないなぁと思いました。

トラックが狭くても小さくても競技の厳密なルールとマナー (を超えた騎士道精神的なやつか) さえ整っていれば間違いなくスポーツとしてもショウとしても成立するし、排気量や技術レベルや台数や度量 (・・・覚悟?) とかで明快に切り分けることでかなりの安全は担保できる、はずなのですよ。

そういうのは堅苦しくてちょっと・・・もっと自由に・・・と感じる方は、我々の指向するような "競技場" ではない場所、他所で伸び伸びとやっていただくのがきっと良いのだと感じています。

さーて梅雨空の合間に、駐車場とインフィールドに芝生の種でも蒔こうかしら。
四季折々に食べられる実をつける木を植えるとかもいいかもしれないよなぁ。
ではまた次週、金曜日の "Flat Track Friday!!" でお目にかかりましょう!

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