3月9・10日、フロリダ州デイトナビーチの現地時間21時から (日本より14時間遅れ) 決勝レースがスタートするAFT: アメリカンフラットトラック・2023シーズン開幕戦Wヘッダー "デイトナ・ショートトラック" 。滑りやすい独特の路面が特徴の400m級ショートオーバルにおける前日テストでは、450cc・100馬力超えの2気筒クラス = スーパーツインズともに同地での10年前の450cc車による周回タイムをなんと2秒近く縮め、さらに2気筒勢上位のベストタイムは450ccクラスの平均より上、という "異次元の高速バトル" が展開されそうな気配です。

インディアンの呪縛(?)から解き放たれた新たな歴史の1ページの幕開け?

WELCOME RACE FANS!! ダートトラックライダー/FEVHOTSレースプロモーターのハヤシです。このコラムが公開される日本時間10日 (金) 午前中にWヘッダー1日目のレーススケジュールが進行するはずのデイトナ・ショートトラック戦ですが、AFTはそれに先立つこと2日前、2016年GNC王者であるブライアン・スミス・・・傑出したプライベーティアであり、その後もインディアン → ハーレー・ダビッドソンのファクトリーライダーとして活躍・・・を、同選手権開催の現場における最高責任者である "AFTシリーズディレクター" とすることを発表しました。

画像: American Flat Track

American Flat Track

広く尊敬を集める知略に長けた名ライダーの経験豊富なキャリアをもって、次世代のレースシーンを開拓しようというAFTのこの中長期的な戦略は、おそらく大正解、現在選びうる最良のオプションと言えるでしょう。

ブライアー&シェイナ・バウマン夫妻はやっぱり "めおとKTM" に乗車!

そんなブライアン・スミスがトラック・プレップ (路面作り) の方向性も舵取りする今期、開幕1週間前まで一切公式アナウンスを避けてきたブライアーとシェイナのバウマン夫妻ですが、下馬評通りのKTMを選択、2人のチーム・マネジメントは昨年と変わらず名匠デイヴ・ザノッティらが引き受け、NASCAR・インディカー・NHRAトップフューエル (ドラッグレース) ・IMSAスポーツカー耐久レース (LMP2) ・AMAスーパークロス / FIMモトクロス の各チームを運営する "モータースポーツカンパニー" リック・ウェア・レーシングに所属する形で、スーパーツインズ (ブライアー・890 DUKE R) 、AFTシングルス (シェイナ・450SX-F) に参加することが、ようやく!発表されました。

画像: Briar Bauman Racing

Briar Bauman Racing

右奥にちらりと見える坊主頭、昨年2人にメカニックとして帯同したジェイク・ジョンソンも、無事クルーとしてこちらの体制にスライドできたみたいで、馴染みある古株のAFTファンとしてはほっと一安心?前日テストのタイムだとインディアンのミース、ヤマハMT-07勢にはまだちょっと及ばないようでしたが・・・実戦はまた別物ですからね、奇才ザノッティの手腕とライダーの才覚に期待したいところです。

ファクトリーカラーなんて大勢いないほうが "AFTらしい風景" かも?

スーパーツインズクラスの事前テストは、フロントのナンバー1プレートが装い新たにカートゥーン調?で目を引く前年チャンピオンのジャレッド・ミースがFTR750勢で唯一のトップタイムを連発、エステンソン・レーシングのMT-07がそれに続く、まぁ順当なものでしたが、ロイヤル・エンフィールドの2台もなかなか手堅い仕上がりだとか、良いニュースも多く伝え聞こえてきます。

画像: Jared Mees Racing

Jared Mees Racing

レースの模様はスマートフォンアプリでのレース結果とタイムシート確認が可能な "LIVEタイミング (有料!) " か、ストリーミング動画配信 "FANS CHOICE TV" (これまたサブスク形式の有料コンテンツ!) でのみ、日本からも確認することができるようです。ファンなら観ないわけにもいかないですけど・・・課金課金のご時世ですねぇ、嗚呼・・・。タダで観られると思うほうが甘いのかも。

というわけでレースの結果 (など) はまた今度。とりあえずバウマン夫婦KTM乗車の予想が的中してとても嬉しい筆者でした。ではまた次週、金曜日の "Flat Track Friday!!" でお目にかかりましょう!

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