近年、キッズ向けモトクロッサー業界では、電動モデルへの注目が高まっています。そんななか、ついにホンダ伝統の「CRF」の名を冠した電動モデルが、アメリカ販売価格2,950ドル≒34万1,690円というプライスタグをつけて販売されることになりました!

グリーンジャーとのコラボで誕生!!

ICE(内燃機関)車よりも静かで低公害、そしてメンテナンスや洗車やトランスポーターへの積載などが楽という理由から、最近キッズ向けの電動モトクロッサーは、この競技に熱中するキッズたちのチームマネージャーである、世の中のお父さんたちの注目が集まっています。また世界のモータースポーツを統括するFIM(国際モーターサイクリズム連盟)も「FIM欧州ジュニアeモトクロス選手権」を企画するなど、今後キッズ向け電動モトクロッサーの普及が加速することが予想されています。

現在、キッズ向け電動モトクロッサー業界は、KTM/ハスクバーナ/ガスガスのガチ勢用モデルから、電動化のトレンドによって勃興したスタートアップ系の廉価版モデルまで、さまざまなモデルがリリースされていますが、ついに日本のビッグネームであるホンダCRFブランドの製品・・・「CRF-E2」が北米で販売されることになりました!!

・・・といっても、CRF-E2はホンダ単独で開発されたわけではなく、2017年にサイモン・チューが南カリフォルニアの地に創業した電動モビリティメーカー、「グリーンジャー」とのコラボレーションで生まれた製品です。

画像: 既存のホンダCRFモトクロッサーのスタイリングを踏襲するCRF-E2は、ホンダファン以外のユーザーでも「欲しい!!」と思わせる魅力があります。 greengerpowersports.com

既存のホンダCRFモトクロッサーのスタイリングを踏襲するCRF-E2は、ホンダファン以外のユーザーでも「欲しい!!」と思わせる魅力があります。

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電動モデルのメリットのひとつに出力モードを簡単に設定できる点がありますが、CRF-E2は2モード切り替えで年齢・技量にあった出力を選ぶことが可能です。前後ブレーキは両手のレバーでオペレートする方式で、制動力・コントロール性に優れる油圧式を採用しています。

画像: 前後タイヤは12インチで、ケンダミルビルK771ノビーを標準装着しています。サスペンションのトラベル量は前100mm、後210mmが確保されています。 greengerpowersports.com

前後タイヤは12インチで、ケンダミルビルK771ノビーを標準装着しています。サスペンションのトラベル量は前100mm、後210mmが確保されています。

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画像: ハンドルバーの右側にはスロットル、左側にはデジタルメーターが備わります。 greengerpowersports.com

ハンドルバーの右側にはスロットル、左側にはデジタルメーターが備わります。

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搭載するバッテリーは20Ah交換式リチウムイオンタイプで、フル充電で約2時間の走行を楽しむことができます。オプションの急速充電器を使えば2.5時間でフル充電することも可能ですが、交換式のメリットを活かして予備バッテリー(1個999.99ドル≒11万5,725円)を用意すれば、充電時間を省いての連続走行をすることもできます。

画像: シートを外すと、交換式リチウムイオンバッテリーパックにアクセスすることが可能になります。 greengerpowersports.com

シートを外すと、交換式リチウムイオンバッテリーパックにアクセスすることが可能になります。

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ライバルよりも飛躍的にお安い価格は、多くのアメリカのお父さんにとって魅力的でしょう!?

なおKTMのキッズ向け電動モトクロッサーのSX-E 5は北米でベース価格5,399ドル≒62万5,500円で販売されていますが(日本では基本価格70万円で販売)、CRF-E2はそれよりもグ〜ンとお買い求めしやすい2,950ドル≒34万1,690円というプライスタグが付けられています!

KTMグループのキッズ向け電動モトクロッサーは、6つのパワーモードを備え、オプションパーツにより初心者から熟練ジュニアライダーまで対応できる拡張性をウリにしているので、単純にKTMグループのモデルがCRF-E2のライバルになるわけではないかもしれませんが、この戦略的にも思える価格設定はアメリカの多くのお父さんのハートを鷲掴みにするかもしれません?

画像: 北米のモトクロスコースで、CRF-E2の乗るキッズの姿が定番の光景になる日は近い・・・かも? greengerpowersports.com

北米のモトクロスコースで、CRF-E2の乗るキッズの姿が定番の光景になる日は近い・・・かも?

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気になるのは日本市場での展開ですが、アメリカのホンダとグリーンジャーのコラボ製品ということなので、日本のホンダが輸入して販売ってのはとりあえずないと考えられますね・・・? 欲しい方はアメリカから個人輸入するのが、現時点では手っ取り早い入手方法になります。日本でも正規販売されれば、喜ぶ日本のお父さんも少なくないと思いますが・・・。ともあれ、その走りっぷりを確認したい方は、動画をチェックしてみてください!

画像: 2022 Greenger Honda CRF E2 youtu.be

2022 Greenger Honda CRF E2

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グリーンジャー・ホンダ CRF E2 主要諸元
■電気モーター 48V-インナーローター付きBLDCモーター 定格出力 1.2kW / 2,000rpm 最高出力 2.5kW 定格トルク 5.5Nm 最大トルク 25Nm モーター最高回転数 4,000rpm ファイナルドライブ 1:7.1 ドライブモード ステージ1 、2 冷却方式 空冷
■バッテリー 交換式リチウムイオン 寸法(全長x全幅x全高)145x91x270mm 重量 5.9kg 容量/エネルギー 20Ah/960Wh 充電時間100% 標準4時間 クイックチャージ 2.5時間 充電時間80% 標準3.2時間 クイックチャージ2時間 走行時間 フル充電2時間(理想的な条件下) 充電器ライン電圧 90〜264V/50〜60Hz 充電入力 1.3A@230V(AC) 充電電力 290 W
■車体 フレーム ダブルクレードル付きアルミニウムツインスパー ハンドルバー テーパーアルミニウムφ22mm フロントサスペンション 油圧式コンベンショナルテレスコピックフォーク ϕ33mm 長さ600mm リヤサスペンション DNMリバウンド/プリロード調整式,全長230mm サスペンショントラベル(前/後)100/210mm 前後ブレーキ 油圧キャリパー 190mmペタル式ローター 前後リム 12x1.6スポークアルミリム 前後タイヤ 60/100-12 チェーン 428H ステアリングヘッドアングル 25度 トリプルクランプオフセット 25度 トレール 32mm ホイールベース 970mm ハンドルバー高さ 860mm 最低地上高 200mm シート高 630/650mm (調整可能) 全長 1395mm 全幅 690mm 全高 920mm 最大荷重 45kg 重量 48kg
■価格 2,950ドル≒34万1,690円 ※北米販売

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