スポーツスター1200改フーリガンレーサー、お値段ポッキリ6500ドル!
WELCOME RACE FANS!! ダートトラックライダー/FEVHOTSレースプロモーターのハヤシです。華やかなロードレース世界選手権 = MotoGPの二の線?を狙ったプレミア志向で競技の先鋭化を目指す本場アメリカ最高峰プロ選手権 (AFT: アメリカンフラットトラックシリーズ) とは全く別のアプローチで、近年じわじわ人気カテゴリーになりつつある大排気量市販車ベースの "フーリガンクラス" 。
本日ご紹介するハーレーダビッドソンスポーツスター1200改は、そんなアマチュア・ローカルレースの香りプンプン漂う、いかにも "走りそうな" 機能的カスタムが随所に施された仕上がりです。
スポーツスターのストリートカスタムでダートトラックスタイル、といえば2本出しのハイパイプ (アップマフラー) がいかにも定番ですが、登場以来半世紀に渡って活躍したXR750の吸排気レイアウトに由来する合理的なデザインとは、ちょっとかけ離れちゃってるんですよね。その点控えめで素直なダウンマフラーを選ぶあたり、この車両は "正しくレーシング (風) マシン" を感じさせてくれます。
フロントエンド (フォークとトリプルクランプ) はヤマハYZF-R6からの流用。タンクは小振りなナイトスタイルの樹脂製をチョイスし (シートとの隙間はちょっと気になりますけど) 、シートカウルもスタイルだけじゃなく、きちんとスポーツできるポジションを求めて適切に取り付けられています。
あらゆる箇所を徹底的に作り込んだ、手工芸品のようなショーバイクと比べれば、かなり地味でどこにでもありがちな印象でもありますが、戦うスポーツ用品らしさに溢れた1台ではないかと感じます。こんなスッキリしたカスタムレーサーがゴロゴロしている本場アメリカ、まだまだ奥深いです。
SNS全盛の今だからこそ、老舗の売り買い情報ネットワークが魅力的?
日頃の情報・・・コラムのネタあつめとか?・・・の多くを各種SNSに頼る人がほとんどの時勢ではありますが、あちらのダートトラック界隈の話題はまだまだ一歩も二歩もその手前、SNS以前より充実していたいくつかの情報サイトや、そもそもレースの現場から広がる小さなネットワークの中に見い出されることが多いです。こればっかりはこの先10年経っても変わらないんじゃないかなぁ。
中古マシンの売買情報その他なら、こちらの vft.org が現在見ることのできる最も古いポータルソースです。FOR SALEページをまじまじ眺めてるだけでもSNSでは見つからない発見がありますよ。
先日部屋を整理していたら、15年ほど前のUSダートトラック専門の新聞体裁の紙メディアが見つかりました。当時は毎月のようにタブロイド版でレースその他にまつわる情報を流していた奇特な方もいたんです。個人売買欄もあったり、今見てもなかなか味わい深い内容ですよ。捨てずに取っといてよかったー!
このお話もまたいずれ。
ではまた金曜日の "Flat Track Friday!!" でお目にかかりましょう!