ロレンス編集部
【第42回東京モーターサイクルショー私的レポート (3) 】愛してくれる者以外は拒むかのような激しさ。MVアグスタの昏い情熱。
最近メルセデスAMGとの資本提携を発表しているMV Agusta。しかし今回のブースでは、そのイメージを知らしめるような展示はなかった。
それよりも僕が大きな違和感を感じたのは、展示品を覆い隠すような白い壁。来訪者にすぐ見えるような形でバイクを展示している他のブースとは、まるで印象が異なる。
実際には、来訪者がそれぞれのバイクに跨り、写真を撮るときに余計な背景が映らないようにという配慮であるのだろうが、違和感を感じたのは事実だ。
ただ、それはもちろん悪い意味ではない。
今のMVアグスタに、幻のレースの名門のイメージを重ねる者にとっては、その孤高の王者の印象を裏付けるような配置であり、ブー...
ロレンス編集部
【第42回東京モーターサイクルショー私的レポート(2)】BMWと日本のクリエイターの最強コラボレーションに驚愕。
BMWのオートバイに対する世間一般的な印象は、やはり裕福な医者か弁護士あたりが乗っていそうなラグジュアリーなツアラー、という感じなのではないか。もしくは、中高年が安全性と快適性を両立させた、二輪を乗ることにおけるリスクを極力排した大人のモーターサイクル。
その印象は事実BMWが狙うところだろうと思う。二輪の危うさを感じさせることや、過激な走りへの誘いは、より大きな市場を狙っていくうえでは百害あって一利なしだからだ。
だから、ハーレーやカワサキなどが湛える不良の匂いとは、BMWは別世界であっていいし、ドゥカティやアグスタのようなスロットルを全開にしろよといいたげなラテンの挑発とは無縁であっ...
ロレンス編集部
【第42回東京モーターサイクルショー私的レポート(1)】会場の片隅でみつけた懐かしい友人たち。
1989年に登場し、2007-09年にすべてのモデル(400/750/1100cc)が生産中止になるまで、日本の国民的モーターサイクルは、間違いなくZephyrだった。
僕は初代の400ccのZephyrから始まって、1100、750と3つの排気量のモデルをすべて購入した、Zephyrのヘビーファンである。
Zephyrが登場した1980年代後半は、レーサーレプリカ(すでに死語ですね。今で言うスーパーバイク)全盛で各メーカーの主力モデルは、全身を流麗なカウルで覆われた、まさにレーシングマシンの姿を模したバイクたちだった。
パワー、スピード、コーナリング性能、それぞれが最高であり、メーカー...
ロレンス編集部
欧州の自動車業界にはダウンサイジングコンセプト旋風。二輪業界に波及している?していない?
自動車の世界で先行しているダウンサイジングコンセプト
車の世界では、ダウンサイジングという手法が世界的に流行している。
ダウンサイジング、つまりサイズを小さくする。車で言えば、排気量を小さくしたり、エンジンそのものの大きさを小さくする。例えば12気筒エンジンを8気筒や6気筒にする、といった具合だ。当然パワーダウンは免れない。
これは主に燃費向上のためであり、省エネルギーによるコスト削減というエコノミーな目的であると同時に、環境問題への配慮というエコロジーな目的の両立にある。
しかし、燃費を良くするために速さやパワーといった性能を犠牲にすれば、車は単なるトランスポーテーションの手段になる。...
ロレンス編集部
バイク乗りの独り言・・トラクションをかけて生きるということ。
簡単にいえば、「発進・加速を行う際にタイヤへと伝わる駆動力」のことであり、オートバイを前に進めるためのパワーのことを指す。このパワーをロスすることなくうまく使うことを、”トラクションを掛ける”といい、逆にロスが多くうまく使い切れていない(ということは、タイヤを空転させてしまう)ことを、”トラクションが掛からない”という。
バイクを効率よく(速く、燃費よく、安全に)走らせるためには、いかにトラクションをうまく掛けていくかが勝負になる。
トラクションとは荷重の置き方でもある。大抵の(二輪駆動ではない)バイクは後輪駆動だ。だから発信や加速時に後輪に荷重をかけることによって、駆動力をそのままタイ...
ロレンス編集部
オートバイのエントリーモデルとしての250cc。
日本国内のオートバイ販売市場は、全体としてはいまだに縮小傾向が続いているが、それでも明るい兆しが見え始めている。
リターンライダーの増加、その影響で、新たに免許を進んで取得しようとする子女の増加傾向など、オートバイ乗りとしては嬉しいニュースが続く。その中でも最も注目するべきは、中型バイク、それも250ccクラスの人気が高まってきているということだろう。
メリットがたくさんある250ccクラス
ご存じの通り、日本の免許制度下において、一番一般的な取得免許は普通自動二輪免許(僕たちには中型二輪免許と言ったほうが通りやすい)となり、それは400ccを上限とする制限付きの免許だ。
だから、せっか...
ロレンス編集部
オートバイはスポーツだ。勉強と練習を忘れないようにしよう。
ロックミュージシャンの吉川晃司さんが、バイクの練習中に転倒して骨折したらしい。
駐車場かどこかを借りて走っていたとのことなので、さほどのスピードでもなく、あるいは立ちゴケしたのかもしれない。
楽しさと引き換えのリスクを軽減するために
ロレンスでは、バイクの楽しさや、バイクを軸としたライフスタイルを推奨していくことから、ポジティブなニュースやコンテンツ作りにフォーカスしている。だから事故や意味のない暴走行為などをここで伝えるようなことは、ほぼないのだけど、大人が安全を期した環境で乗っていても、時として事故、そして怪我するようなことを完全に防ぐことはできない。だから結局、どこかヤバい乗り物だ...
ロレンス編集部
足りないものは自分で補う。自分なりの古いバイクとの付き合い方。
人間は、特に男は、年齢を重ねることに、だんだん頑固になって、なんでも相手を自分好みに変えたくなってくるものだ。説教がましいし、新しいトレンドがどうのこうのではなく、自分の好みにこだわりすぎる。
若い時は逆にトレンドを気にしすぎて、自分を見失いがちだったりもする。周りに合わせようとしすぎて、個性を失ってしまいがちだが、反対に経験を重ねた男の欠点は、個性が強すぎて相手を自分に合わせようとしてしまうことだ。
バイク編歴には偏り
話は違うが、僕のバイク遍歴は、かなり偏りがある。偏歴、と言っていいw。
基本的にはカワサキ好き、空冷好き、ネイキッド好きなのだが、自分のそうした好みをちゃんと理解するま...
ロレンス編集部
ネット時代だからこそオートバイに乗れる幸せを。ハイテク装備に備えるライダー達
SNS、特にFacebookが身近なツールになって良かったと思うことは、やはりライフログが現実になった、ということだろう。この写真のスポーツスターは、3年ほど乗ったと思うのだが、正確には記録していない。写真は、フェリーに乗ってどこかにツーリングに行った時のものだと思うが、全然覚えていない・・。
Facebookにすべての情報をアップすることはあり得ないが、それでも2010年あたりからの自分の行動を振り返るきっかけくらいの記録があって、あとから重宝する。この辺はTwitterにもInstagramにもない有難味だと感じるのだ。
写真のスポスタ(スポーツスターのことをよくこう略していう)は、...
ロレンス編集部
バイク小説の金字塔『汚れた英雄』を君は知っているか?
『汚れた英雄』(大藪春彦原作・角川文庫)を知らないバイク乗りも、だいぶ増えてきた。
自転車にくくりつけられた荷台に50ccのレーサーを乗せて、浅間レースに出場するところから始まる、若き主人公 北野晶夫の挑戦。 当時はあまりに絵空事のように思われたと思うが、その後実際に日本人のGPチャンピオンや、F1レーサーまで生まれて、真剣に望みさえすれば、そして才能にさえ恵まれていれば、リアル北野晶夫になれるチャンスが、現代の日本にはある。
大藪作品では異質なヒーロー
大藪春彦作品は、ほとんどすべて読んでいる僕だが、この『汚れた英雄』は彼の作品としてはかなり異質だ。世界観や人生の無常に対する虚無感や屈...
ロレンス編集部
一生モノって。車とバイク以外は難しくなってきたよね。ならば、この幸せをかみしめよう。束の間の幻想だとしても。
僕は時計も好きだし、カメラも大好きだ。
ところが、最近ではスマートウォッチみたいな、ソフトウェアで制御して、CPUで動かすみたいなハイテクグッズが登場して、時計もまた2-3年で買い換えないとならない、消耗品になりつつある。Appleファンの僕としてはAppleWatchは、初代は見送るものの、いつかは買ってしまいそうだ。
カメラに至っては、古いライカを買いたいとは思いつつも、結局はデジカメじゃなければならないわけだし、数年おきに性能が倍々になっていく。今 愛用のカメラも、数年後にはやっぱり買い換える。性能だけじゃない、記憶媒体が変わっていけば、今のカメラはそのうち使えなくなってしまうのは...