かれこれ20年以上前、"ダートトラックっぽいテイストのストリートカスタム" の代名詞として、犬も歩けばディスク付きマフラー、みたいな流行を生んだ時代がありました。その独特の音色は明らかにカスタムされた感じでしたけど肝心な性能は???というのが我が国では定説となっていますが、シャーシダイナモを使ったりしてキチンとセットアップされたアチラの本場モノはガーン!と高回転域が伸びて出力向上が体感でもハッキリわかるんです。まぁ低回転域は所謂スカスカ状態ですけどね。

全領域での扱いやすさを求めるならメイカー純正品でお戯れください???

WELCOME RACE FANS!! ダートトラックライダー/FEVHOTS "レースプロモーター" のハヤシです。こちらの写真は15年ちょっと前、カリフォルニアでGNCライダーの本番車を借りて700m級だかのローカルレースに出場した時のもの。シーズン最終盤ですでにこの450ccを使う全米選手権レースは終わってましたから、もしかしたらマシンはちょっとお疲れ気味のコンディションだったかもしれないけれど、wkr = ウッディ・カイルさんの手によってフルチューニングされたこちらのヤマハ、排気出口はホボ直管のスーパートラップでしたけど、耳栓しないと乗りたくない音量でしたけど、今ならオートクラッチでも入ってるのかと思うくらい発進域スカスカでしたけど、4thギアで全開くれると信じられないくらい上が伸びて速かったです。ノーマル車が250ccかと思えるくらい。しかし私若い。

画像: 全領域での扱いやすさを求めるならメイカー純正品でお戯れください???

あらゆるエンジン回転域での扱いやすさを追求するならメイカー純正、しかもグラスウールがたんまり入った新品おろしたてが一番でしょうけど、一度スタートしちゃえばあとはチェッカーフラッグを受けるまで全開全速が基本のスプリントだし、歩くより遅いウッズエリアとか静止状態からの丸太越えとかありませんからね、ダートトラックレーシングやドラッグレーシングには "上がバカ回る直管系マフラー" って最適解なんだと思います。音量の面でこれを許容する乗り場って我が国では相当少ないとは思いますけど、はっきり申し上げてノーマルとは月とスッポン?別の乗り物です。ヒャクでも450でも、多分2気筒でも同じことのはず。そこの魅力には目を瞑って比較的静かなノーマルで全国津々浦々を走る?それでも聴く人によっちゃあ五月蝿いって言われるんでしょうけどねぇ・・・。

こればっかりは身をもって乗って感じないとわからないかもしれない?

画像: こればっかりは身をもって乗って感じないとわからないかもしれない?

オールドスクールなド鉄のメガフォンサイレンサーとか、実は内部には排圧を適切にコントロールするリバースコーンが仕込んであって、小排気量でもしっかり上まで回し切れるとノーマルとはダンチのパフォーマンスですし、スチール製で頑強だし直しやすいのに軽いしで、適材適所ってこれかぁって感じですよ。チタンのフルエキとかも試したことありますけど、高回転まで回し続けてティンティンに熱くなってるところに、クラッシュして他車と絡んだりすると紙細工みたいにクシャクシャになりますし。リペアが大変なんだこれがまた。振動で割れたりも結構あったなぁ。あちらのレースレギュレーションでは確か使用禁止だったんじゃなかったかなタイタニウムの排気系。なるほどですよ。

というわけで
深淵を覗き込む者にだけ、深淵もまたこちらを覗き返してくるのだ!なんつって!意味違うか!?
ではまた次週、金曜日の "Flat Track Friday!!" でお目にかかりましょう!

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