実は今期めっきりマイルレースの少ないAFT: アメリカンフラットトラック選手権。つい先だっての8月最終週、2デイズ開催で4戦分のシリーズポイントを付与しちゃうという、クイズ番組終盤の仕組まれた大どんでん返しみたいな変則ルールにて、伝統のスプリングフィールド・マイルが開かれましたが、エキシビジョン的な位置付けのサイドバルブエンジン・ハンドシフト・リアサス&ブレーキなしのビンテージハーレーダビッドソン・クラスが恐ろしく速くて腰を抜かしかけました。

わずか数周のエキシビジョンマッチとはいえ平均車速125km/h超えですと?

WELCOME RACE FANS!! ダートトラックライダー/FEVHOTS "レースプロモーター" のハヤシです。1930年代から50年代くらいにハーレーダビッドソン社のラインナップ中核をなし、最新でも3輪実用車サービカーの心臓部として1970年代中盤までには (メイカー的には) その使命を終えたサイドバルブ750cc2気筒のこれらエンジンですが、ヴィンテージマシンを愛でたり競わせたりする愛好家たちにとっては未だ現役バリバリといった感じです。中身のパーツは全て社外現行品で揃うっぽいし、乗り換える理由?そんなのきっとひとつもないんでしょう。

画像1: わずか数周のエキシビジョンマッチとはいえ平均車速125km/h超えですと?

AFTトップカテゴリーであるスーパーツインズのトップタイムが35秒台、450ccシングルスもほぼほぼ変わらずかまぁ言っても1秒落ち前後、というトラックコンディションとなった今年のスプリングフィールド。計時予選・予選・決勝に見立てた3ヒート、いずれも周回数3周で行われたエキシビジョン・マッチ "ハンドシフト・シュートアウト" 。トップタイムは41秒台・・・算数わりと苦手ですがスーパーツインズの8割くらいの平均速度で走ってる計算になるはずです。すごっ。

画像2: わずか数周のエキシビジョンマッチとはいえ平均車速125km/h超えですと?

このようなマシンでロードレースやってる知人がいるので筑波サーキットや富士スピードウェイをエライ速度でぶっ飛んでいくのはたびたび見た事あるし、150m級ショートトラックではちょっとだけ乗った事もありますけどね、姉さんマイルレースですよ。1,600mのオーバルトラック。平均車速125km/hと言ってもストップ&ゴーじゃないわけで、ほぼそのまんまターンインしていく感じ?いやちょっとなかなか想像つかないなー。やってみたいけど。

通年ずーっとコレやってる猛者達が徒党を組んで挑んだり走ったり競ったり

一族で元プロ・ダートトラッカーのローダー・ファミリーが旗振り役を務めるこちらのハンドシフト・サイドバルブカテゴリー、今シーズンは今回のスプリングフィールド・エキシビジョンを含めて年間4戦のプログラムだったらしいです。ヴィンテージマシンを直したり弄ったりしながらだと丁度良いペースなのかもしれません。"マイル戦から全員五体満足で生きて帰ってきたぜ!"ですって。

画像: 通年ずーっとコレやってる猛者達が徒党を組んで挑んだり走ったり競ったり

機会や機械や環境も整ってないともちろんできないんだけど、リスペクトし合える強力なライバルの存在って何より重要なのかもしれませんね。あれれ先週と完全一致オチ・・・?

ではまた次週、金曜日の "Flat Track Friday!!" でお目にかかりましょう!

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