ハーレーダビッドソンXR750の牙城を切り崩し、アメリカンダートトラックの歴史にホンダが名機RS750Dの名を刻んだのは・・・今を去ること40年近く前の1980年代。メイカーチームがキッパリと活動を終えたあと、名ライダーのリッキー・グラハムがプライベートのRSで王座を獲得したのは1993年らしいので、それからしたって30余年の歳月が過ぎています。が!ホンダトリコロールファンの皆さん、お待たせしました!?ついにこの2024年、ホンダエンジン搭載の新マシンがAFTスーパーツインズに登場する模様。それも各分野のオールスターが結集した大型プロジェクトらしいですよ。

ノスタルジーというより集まったメンツが凄そうで堪らないかもしれない

WELCOME RACE FANS!! ダートトラックライダー/FEVHOTSレースプロモーターのハヤシです。我が国では1986年に発売されたFTR250・・・当時街乗りでは残念ながらあまり人気が出ませんでしたがスポーツシーンでは未だしぶとく人気あり・・・のイメージから "ホンダ = トリコロール" に根強いファンがいます。

1980年代のRS750Dの活躍は、本場の関係者にも鮮烈な印象を与えたらしく、今日も現役で活躍するフレームビルダー、チューナー、メカニック、あるいはライダーでも "ハーレー対ホンダ" の構図だったあのころが、ダートトラックレーシングにおけるプライムタイムだったと考える人は少なくないようです。

画像1: ノスタルジーというより集まったメンツが凄そうで堪らないかもしれない

個人的にRS750Dをレストアし、現代的なパーツも各所に組み込んで (TT戦も含め) 今日のAFTで戦えるようアップデートするプライベートチームの試みもありましたが、さすがに生産数も少ない40年選手、機関部をフレッシュに保つのは困難を極め、最高峰クラスで毎戦トップ10圏内を走るには至っていません。

画像2: ノスタルジーというより集まったメンツが凄そうで堪らないかもしれない

今回登場するホンダ製マシンは、現行の並列2気筒市販車・XL750Lトランザルプ (あるいはCB750ホーネット) のパワープラントを、現代的なツインスパー型パイプフレームに搭載。1970年代からライダーとして、また今日ではチームオーナーとして活躍するアル・ラム率いるダラス・ホンダが主体となり、直線最高速チャレンジのスポーツ、ボンネビルスピードトライアルの四輪カテゴリーで名を馳せるマクスウェル・インダストリーズと共にエンジン内部をダートトラックレーシングに特化して再設計。エンジンビルダーのマイク・ロザノがチューニングを担当し、専用フレームはブライアン・スミスとカワサキを王者へと導いたリッキー・ハワートンが製作、マシンセットアップは元プロライダーのブランドン・バーゲンが、そしてアドバイザーとしてアーブ・カネモトとマイク・ターナー (AFT単気筒ホンダチームのオーナー) が名を連ねるなどなど、錚々たるメンバーが結集しています。

開幕戦デイトナショートトラックにはほぼストック状態のエンジンで?

カタログ公表値88〜90馬力というトランザルプの2気筒エンジン、チームはこれをユーザビリティを重視しながら100馬力あたりまで引き上げる計画だそうです。が、新造するクランクシャフトが間に合わないのだかで、開幕戦にはストックのスペックでデビューするとか。搭乗するライダーは2018シーズンのシングルスチャンピオン、ダン・ブロムリーとモーガン・ミシュラーが選ばれています。

画像: 開幕戦デイトナショートトラックにはほぼストック状態のエンジンで?

未だチームからマシンの全体像は明らかになっていませんが、今日Vツイン以外で主流を占める、カワサキER-6 / ヤマハMT-07 / KTM系のコンパクトな車体になることは間違いないでしょう。とりあえず?往年のイメージで赤青白に塗り分けることは決まっているそうですよ。

往年のホンダトリコロールマシン + ダートトラックレーシングの貴重な歴史書はこちらをご参照ください。世界限定1000部ですけどまだ少しだけ在庫があるようです。ご興味ある方は記事内の方法で筆者までご連絡いただければ対応しますよ。

いやぁいよいよ来週3月6日に迫ってきた開幕戦が待ち遠しいですね。
ではまた次週、金曜日の "Flat Track Friday!!" でお目にかかりましょう!

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