450cc単気筒カテゴリーでは、モトクロス車両をフラットオーバル走行に最適化した "DTX" のほうが専用フレーム車 = "フレーマー" より全米各所95%くらいのレーストラックで確実に速い、などと言われて久しい昨今、2気筒マシンもプロレベルならツルシのパッケージレーサー "インディアンFTR750" が平均入賞率9割あたりをキープしているようですが、なんでもありのコアなアマチュアレベルだと未だ見逃されていた金脈があるようで?独創的な選択をまだまだ目にする機会があります。

よくぞ思いついた?いや思い出した、かもしれない・・・

WELCOME RACE FANS!! ダートトラックライダー/FEVHOTSレースプロモーターのハヤシです。本日ご紹介するプロジェクトはカナダ南西部ブリティッシュ・コロンビア州のパンサーフレームが製作した2気筒マシン。ちょいと30年ほど前のホンダ製の水冷狭角Vツイン・・・おそらくNT650GT?という名で北米で販売されていたアップライトなカフェレーサー的ネイキッド、日本名ブロス650 (プロダクト・1) のエンジンの中身をほんのちょっとイジイジして700ccくらいになっているとか。

画像1: よくぞ思いついた?いや思い出した、かもしれない・・・

ROTAXやヤマハTT500 (SR系) など大柄な単気筒シングルエンジン用フレームを数多く手掛けるこちらのビルダー氏、製作過程をバンバン公開していく度量の広い (余裕のある?) 御仁でもあります。

画像2: よくぞ思いついた?いや思い出した、かもしれない・・・

カタチの独創性とかを追求するタイプではなく、あくまで花より実を取る職人的手法、というのでしょうか?今回の作例では定番スタイルのひとつであるストーツ製XR750タイプのアルミタンクとそれにマッチするテールセクションを選択しているようです。"こんなので丁度良い" が着実に組み上がっていく安定感があります。結局皆同じようなカタチ、と言われると、まぁそうなんですけどね。

走ってるところが早く見たい!

画像: 走ってるところが早く見たい!

車体両側に張り出すフラットスライド式キャブレター2基の先に、どんなエアクリーナーが付くのかがちょっとイメージしづらいですが、これで8割方は仕上がった感じ、でしょうか。左右のフットペグの位置関係とか、車体に対するシート高さとか、見るべきところ多数。しっかり考えられてる!

カナダ南部地域は特にアメリカ中西部のレースコミュニティと交流が深く、また国内独自のレースシリーズもまずまず人気があったりで、筆者的には以前から注目しているレースシーンです。これからの季節はスパイクタイヤを装着してのアイスレースも盛んになりますし!このホンダ製エンジンを積んだ2気筒マシンが実際走る様子も大変気になりますね。

ではまた次週、金曜日の "Flat Track Friday!!" でお目にかかりましょう!

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