最終第6戦は・・・日本での開催を期待したいですね!
2022年に3戦・・・で行われる予定だった「E-エクスプローラー」。なかなか収束しない世界的なコロナ禍の影響と思われますが、結局今年度の開催は見送りとなりました・・・。そして2023年度は仕切り直しの本格始動の年として、「E-エクスプローラー」は3大陸・6カ国を舞台とするシリーズ戦のフォーマットで、5〜11月の間に行われる予定であることが11月22日に発表されました!
現時点では、第4戦のアメリカの会場と第6戦アジアの場所がTBA=「追って通知します」になっていますが、ぜひ日本も初年度の開催地として選ばれてほしいですね。ちなみに運営組織には「E-エクスプローラー テクニカル コミッティー」のチェアウーマンとして、MIEレーシング創始者の森脇緑さんが参画していますので、ぜひそこのところよろしくお願いいたします・・・というカンジです。
カリーナ・ムンテ(E-エクスプローラー共同創設者兼チーフ・チャンピオンシップ・オフィサー)「FIM E-エクスプローラー ワールドカップの初年度カレンダーを、共有できることをとても嬉しく思います。世界中のファンに電動バイクのスリルをお届けするとともに、素晴らしい女性ライダーと男性ライダーのスキルを紹介できることを大変誇りに思います。FIM、チーム、ライダー、そして私たちの各地域のパートナーたちとともに、卓越したイベントを提供し、この新しい種目を大きな高みへと導いていくことに興奮しています。これは、私たちの感動的な旅の始まりに過ぎません」
9月のプレシーズンテストの、お試しレースの勝利チームはドコ!?
去る9月8日から10日の間、E-エクスプローラーはプレシーズンテストと称して、来シーズンの3戦目の舞台となる予定のフランスに、それぞれ8名の男性・女性ライダーを招聘しレース方式を含む競技内容のチェックを行なっています。
ジャン=ポール・ゴンボー(FIMスポーツ&E-バイクディレクター)
「今年初めにフランスで行われた最初のテストは大成功で、3大陸にまたがる6つ以上のイベントを誇る初回シリーズに向けた、強力な基盤を築くことができました」
E-エクスプローラーの競技方式は、ジェンダーニュートラルの観点から男女ひと組で編成されたチーム戦(最大12チーム)。決勝はノックアウト・トーナメント方式で行われ、ラウンド1〜2、セミファイナル、ファイナル、3位決定戦のスモールファイナルは「ヘッド・トゥ・ヘッド」方式を採用。そしてセミファイナルに進出できるチームを選別する、敗者復活戦のラストチャンスは「タイムアタック」方式で行われます。
プレシーズンテストに参加したのは、モトクロス界のレジェンドであるジェームズ・スチュワート Jr.率いる「セブン」、2輪ジャンプの世界記録保持者であるロビー・マディソンの「マッドウィルレーシング」、FIMトライアル世界選手権などで活躍するフランスの電動トライアル車メーカーの「エレクトリックモーション」、英国をベースに電動車競技に積極的に参戦する「PCR e-パフォーマンス」、中国製オフロード車のBHRを販売するフランスの「BHRレーシング」、そのほか「ボルト・ファスト」(ベルギー)、「ライド・ザ・ワールド」(フランス)、「フレア」(オーストラリア)の計8チームです。
プレシーズンテスト実施のための、パドックなどへの電力供給はフランスのGCKエナジー社が担当。同社は単独型(オフグリッドシステム)、系統連携型(オングリッドシステム)問わず、カスタマーの要望に応えるモバイルグリーンエネルギーを供給する企業であり、すでにモータースポーツの分野ではダカールラリー、モロッコラリー、そしてWRX(世界ラリークロス選手権)の電力サプライヤーとしての実績を積み上げています。なお今回のテストでGCKエナジーは、無公害な水素発電機を会場に持ち込んでいました。
公式YouTubeチャンネルには、プレシーズンテストでのレースの模様が紹介されており、注目の決勝戦はオーストラリアのマッドウィルレーシング(ロビー・マディソン & サンドラ・ケラー)と、フランスのエレクトリックモーション(クリストフ・ブラウント & マリン・レモイン)の両リームで競われることになりました。
E-エクスプローラーの競技方式が非常に理解しやすく、そしてその面白さがわかるビデオですので、ぜひご覧になってください。なお動画の最後には、次戦の地は韓国・釜山と紹介されているのですが、これは次のプレシーズンテストの地としての紹介なのでしょうか? E-エクスプローラーはこの辺の情報発信があまり丁寧でないのが、ちょっとメディア泣かせですね(苦笑)。