1980年代のアメリカンダートトラックシーン・・・この過激で純粋なスポーツにとっての "プライム・タイム" 、一大黄金期だったことは広く現代でも知られていますが、なんと!その時代の本場のレースシーンを活き活きと切り取った、日本人撮影による貴重なプライベートムービー (ズ) というものが存在します。見たい?見たいですよね?見ましょうよ!なんなら無理矢理にでも見せますよ?

黄金時代にソコにいた恩人より、当方に㊙ミッションが下されました・・・

WELCOME RACE FANS!! ダートトラックライダー/FEVHOTSレースプロモーターで・・・訳あって今週から、YouTuberデビューすることになった???ハヤシです。

筆者にとっての長年に渡る恩人に、1980年代の南カリフォルニアに駐在し、当時アメリカンホンダにお務めで様々なモーターサイクル遊び・モータースポーツにも大変造詣が深く、帰国後も退職後もいつも我々ダートトラッカーに過分に目をかけてくださる、松澤正和さんという方がいます。

画像: 松澤正和さんと筆者。手に持つ額入りのデザイン画は、松澤さんがアメリカ駐在時代に描かれたRS750Dロードゴーイングバージョン (市販車を意識した公道仕様!) 。RSプロジェクトに関わった彼のスタンス、デザイナーとしては絶対提案したくなるよなーと推測します。ホンダさーん!40年後に1200ccで出してもいいですよ?

松澤正和さんと筆者。手に持つ額入りのデザイン画は、松澤さんがアメリカ駐在時代に描かれたRS750Dロードゴーイングバージョン (市販車を意識した公道仕様!) 。RSプロジェクトに関わった彼のスタンス、デザイナーとしては絶対提案したくなるよなーと推測します。ホンダさーん!40年後に1200ccで出してもいいですよ?

FTR250/223でもお馴染みの青赤白のアメリカンホンダ・トリコロールの生みの親、とか、ハーレーダビッドソンXR750と数々の名勝負を繰り広げたファクトリーマシン・RS750Dのボディワーク・デザインを担当された、とか、話せば翌朝になるほど数々の逸話をお持ちなんですが (そんなお話もいつの日かこの場でご紹介しないとですね) 、あのころ現地で撮影したプライベート映像の数々を、今年のステイホームの風潮のなかで30数年ぶりに整理しようと思い立ったらしく・・・

「面白そうなところを切り取るからさ、ユーチューブに載せて、YOUみんなに見せちゃいなよ!」

口調はだいぶフィクションですが、そんな意味合いで軽々と!素晴らしいご提案をいただいたので、個人的にはご自宅に伺ってリビングでお話聞きながら見せていただくのが最高なんですけど (いやいや) 、筆者主宰のダートトラックレースシリーズ・FEVHOTSのアカウントで公開し、世界中のレースファンとの共有とか啓蒙とかひいては宣伝とかに活用させていただこう、と魂胆を決めました。

というわけで記念すべき最初のムービー群は、1984年2月に行われたGNC: 全米プロダートトラック選手権の開幕戦?テキサス州ヒューストン・アストロドームでのインドア・ショートトラックから。

"1984"・・現代へと続く大排気量・単気筒ショートトラックマシンの誕生

1962年から4年の歳月を費やして建設された、世界初のドーム型多目的スポーツスタジアムである "アストロドーム" ・・・当時としてはチョー奇抜な建築物であり "世界八番目の不思議 = エイスワンダーズ" という面白建物リストにも載っています・・・では、開業早々1968年から実に18シーズンに渡って、GNCのショートトラック戦とTT戦が開催されました。

メジャースポーツではMLBのアストロズ (建物名称の由来) 、NFLのオイラーズが本拠地として使用。他にも常打ちのライブ&ロデオショーや様々な格闘技興行、ライブコンサート、各種のモータースポーツ・・・実は我らがGNCから想を得た世界初のインドア・スーパークロス (1974年) 、イーブル・クニーブルの乗用車13台超えジャンプ (1971年) 、GNC同様の1/4マイルオーバルでのスプリントカー・ミジェットカーレースやスタジアムオフロードレースなど、様々なイベントが興された由緒あるステージです。

画像: 1984 GNC Houston Astrodome Short Track1: Junior Expert Main Summary youtu.be

1984 GNC Houston Astrodome Short Track1: Junior Expert Main Summary

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1984年というシーズンは、AMAが全米ダートトラック選手権のうちショートトラックカテゴリーに関するレギュレーションへ大きな変更を加え、それまで2ストローク / 4ストロークともに250ccが排気量上限だったところ、4ストロークは500ccまでの参加が初めて可能となった年。ROTAX、ヤマハTT500、そしてホンダRS500D (600D) といった、今日へと連なる大排気量・単気筒4ストロークマシンがショートトラックでの主流となっていく、まさに元年です。

1本目の映像はトッププロクラスへの昇格をおそらく誰しもが狙う、アマチュアのジュニア・エキスパートクラス決勝レースのダイジェスト。1/4マイルと言ってもとっても小さめだし、プロじゃないBクラスのライダーが全車500ccで、 "この" 体勢から "この" スロットルワークかよと・・・ある程度オーバル走行経験のある人にしか伝わらないですかね?路面もチョー素敵だし、いっくら走り込んでも非力な100ccとか230ccとかじゃこの "バカ開けイメージ" は再現不可能だと思うんだな・・・。

7タイムスチャンプの瑞々しい10代の高校生時代の映像とか、多分お宝!

さて2本目の映像では、日本でもよく知られたトップライダー、のちに名選手スコット・パーカーの次の世代のエースとしてハーレーファクトリーに加入し、7回に渡って全米チャンピオンの座を獲得したクリス・カーにスポットライトが当たります。1967年5月生まれのクリス、この2月のレースではまだ16歳とか17歳!ジュニアからエキスパートクラスに昇格しての初レース、マシンは当時クリスと緊密な関係だった名チューナー、ロン・ウッドの仕立てるWOOD ROTAX500。

画像: 1984 GNC Houston Astrodome Short Track2: Ted Boody vs Chris Carr(4Y, Age 17) youtu.be

1984 GNC Houston Astrodome Short Track2: Ted Boody vs Chris Carr(4Y, Age 17)

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この (ヒート?) レースは最終ラップ最終ターンまでクリス (4Y) とテッド・ブーディ (12) が大接戦を繰り広げますが・・・最後の最後で弾き飛ばされた若き日のクリス、納得いかずに静かに猛抗議の図・でもレース進行は止まらない、までが収められています。うーんまだティーンエイジャーなのにやること完全にクリスっぽい。当時をリアルに知っていそうなアメリカ人たち何人かに見せましたけど、一部では猛烈に話題になり始めてる・・らしいです。

こんな調子で雰囲気抜群のムービークリップを、これから時々ご紹介していくことに、なるのかな?秋深まって数字も伸びて?現場へと出かける機会はまだまだ全体として抑え気味になりそうですが、そんなときこそ予習復習整備改造に手間とヒマと予算をかけて、"来るべき次戦" に備えますかね。

ではまた金曜日の "Flat Track Friday!!" でお目にかかりましょう!

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