約1,306万円!!! 100台限定の美しい工芸品!!!
2019年のEICMAで公開されたAMB001は、アストンマーティン160周年とブラフ・シューペリアの100周年を記念して生み出されたコラボレーション作品です。トラックオンリー・・・サーキット専用車として作られた豪華なこの100台限定のマシンには、なんと10万8,000ユーロ(約1,306万円)というプライスタグがつけられています(20%の税金を含めた価格です)。
今年秋に生産されるAMB001は、現在フランスに本拠を置いているブラフ・シューペリアで製造されます。欧州2輪事情に詳しい人には常識でしょうが、ブラフ・シューペリアを率いるティエリー・アンリエットは、あのボクサーデザインの首脳でもあります。
仏ヴォクサンのVB1やスクランブラー、そしてアプリリアのコンセプトバイクである「ブルーマーリン」などを手がけたアンリエット最新の野心作・・・それがAMB001です。
激動の時代に生まれるAMB001・・・日本上陸を期待しましょう!
2018年には株価の急落、そしてCOVID-19感染拡大による景気後退など、アストンマーティンは近年経営的に難しい時期を過ごしているといえるでしょう。そして去る5月には、長きに渡りCEOをつとめていたアンディ・パルマーに代わり、メルセデスAMGのCEOだったトビアス・ムアースがアストンマーティンCEOに就任するなど、アストンマーティンを囲む環境は大きく変化しています。
ただ、このようなアストンマーティン"激動の時代"にあっても、AMB001の開発は順調に進んでいるようです。この度同社の公式YouTubeチャンネルには、黒と黄色の迷彩柄がラップされたAMB001プロトタイプが、南フランスのポー=アルノ・サーキットを走る動画が公開されました!
なお欧州製スーパーバイクに詳しい方はご存知かと思いますが、ボクサーデザインが伝統ある自動車メーカーのブランド名を冠したバイクを製造したのは、このアストンマーティンAMB001が初ではありません。
1980年代半ば、当時ランボルギーニブランドを所有していたパトリック・ミムランの依頼で、ボクサーデザインは"ランボルギーニデザイン90"を生み出しました。当時の伊ビモータのように、自前の車体に日本製4気筒の組み合わせ・・・このケースではカワサキ車のエンジンを搭載するランボルギーニ・ボクサーバイクは、当初50台が製造される予定でした。
しかし、クライスラーがランボルギーニブランドを購入する1987年までの間、実際に生み出されたランボルギーニ・ボクサーバイクの数はわずか6台に終わりました。果たしてアストンマーティンAMB001は、無事計画どおり100台を製造し販売できるのか・・・? ともあれ、そのうちの何台かが日本に上陸し、日本のメディアで試乗記などが紹介される日が来ることを期待しましょう!