プレートなし・数字なしのマシンは、獰猛な "レーシング風情" に乏しい?
WELCOME RACE FANS!! ダートトラックライダー/FEVHOTSレースプロモーターのハヤシです。公道を走る自動車に付いているのは英語で "ライセンスプレート" 、レーシングマシンのは "ナンバープレート" 、という一部ではまぁまぁ知られた蘊蓄から始めようかと思ったら・・・すでに2年前にご紹介したお話でした。あらら。ご興味ある方・未読の方、まずはこちらをどうぞ。
20年以上前から我が国のカスタムシーンでは "ストリートトラッカー" というジャンルが、流行ったり定番化したり飽和したり陳腐化したり再燃したり・・・といった具合でしぶとい人気ですが、筆者はかねてよりナンバープレートなしなのに "トラッカー" と呼ぶ感じにちょっと違和感をもっていました。
(なんとなく自由を感じさせる) ストリート、と (ちゃんとした規則に基づいてそこそこ高い競技性を想起させる) トラック専用車、の真逆っぽいイメージの食い合わせって・・・そんなに良いですかね? 大流行したのだからコンセプトとしては成功だし、スタイル自体は素敵だと思うんですけど。
と思ったらそんなトピックもすでに書いていましたね・・・。といって読者を再読に誘導する手法?
閑話休題!今年開催予定のAFTスーパーツインズ、イケてない系かも???
先週のデイトナTT戦を皮切りに華々しく開幕予定だった本場最高峰レースシリーズAFT: アメリカンフラットトラックは、新型肺炎ウィルス"COVID-19"の対応により "無観客での開催" が予定されていましたが、さらに状況が変わってレース自体をキャンセル。現時点では3月28日のショートトラック戦・4月4日のハーフマイル戦の中止が濃厚で、続く数ラウンドも開催が危ぶまれる状況のようです。
開催の目処は見えずとも、ファンサービスの一環?としてトップライダーたちのマシンの写真が各所に上がってきているところなんですが・・・MotoGPよろしく?自由なナンバー文字色がおそらく全米トップカテゴリー史上初めて解禁になったようですね。ちょっと・・・私見ですけど悍ましい系?
本日冒頭のナンバーリストから判断するに、ブライアン・スミスらが加わった新生ハーレーダビッドソンファクトリーのみが伝統的 (というかこのスポーツでの一般的な) イメージを踏襲して白地に黒文字。それ以外のライダーは金文字とか (これまで禁止だった) 色ワク付きとか・・・よく言えば "自由" なんですけど。ちょっとだけディスるなら、これまでにない散漫な印象と言わざるをえません。
やっぱりやり手のイギリス人なんかに仕切らせたからか・・・これからどうなるAFT?
さてところ転じて極東の、小さなフラットトラックレースシーンでは。
1周わずか10数秒で・最大18台が・場合によっては20LAPSくらいを争う "ショートトラック" 形式のレースを、過去8年ほど年間シリーズ戦として主催し現場を統括してきた筆者ハヤシの個人的な立場としては、統一されない文字色は厳密・公正であるべきレース周回数カウントの "天敵" です。
筆者主宰のレース団体FEVHOTSでは、スタッフ複数人での直接目視に加えてビデオ判定も取り入れていますが、周回遅れが絡んでゴッチャゴチャの・・・アメリカ人たちが言うこのスポーツの特徴 "CONTROLLED CHAOS" 整った混沌とでも言うか・・・状況では、やはりこの点は外見の統一感云々の前にピシっとルールに沿っていただかなければ、非常にハンドリングが困難になります。
レースやりますよー! ってお声がけして集まって走っていただいてるのに、こちらが着順追い切れなかったらもう何がなんだかわからないですからね。個性的な字体くらいはなんとかなるんですが、文字サイズや色に関しては、きっちり厳守を念押ししたいところです。
昨今の "COVID-19" の影響で、本場同様もれなく当団体もシーズン開幕をしばし先延ばしにする状況ですが、晴れて走れるその日に向けて、各位にはしっかりと、ご準備いただきたいと思います。
ではまた金曜日の "Flat Track Friday!!" でお目にかかりましょう!