ダートトラックライディングは楽しい。メチャクチャに愉しい。もうこれだけでいいかもしれない?横滑って走れるようになり始めた途端、そう感じる人も多いはずです。が、"少し走れるレベル"の先は、軽量な小排気量車をそれなりの速度で、淡々とあるいは嬉々として走らせ続けていれば、いつの日か他カテゴリーに活かせるほど運転技術や身体能力は高まるのでしょうか?となると毎週のように各地のトラックへ通う"ダートトラックプロパー"は、他でもかなり活躍できるってこと?本日は一流ロードレーサーとダートトラックの関係から、その相互作用を少しだけご紹介しましょう。

GPを席巻したアメリカンライダーズは、全米屈指のPROダートトラッカーたち。

WELCOME RACE FANS!! ダートトラックライダー/FEVHOTSレースプロモーターのハヤシです。ケニー・ロバーツをはじめ、ロードレースで成功をおさめるアメリカンライダーの多くは "ダートトラック出身の" と紹介されますが、その意味は "幼少期に初めて乗ったのがダートトラック" とか "トレーニングとしてダートトラックを走っていた時期がある" あるいは "地元のダートトラックレースに何度か出た経験がある" といった次元の話ではありません。

幼少期から毎週のように埃立つオーバルトラックでのレースに明け暮れ、元々が生粋のダートトラックレーサーで、そのなかでも歳若くしてさまざまな修羅場をくぐり抜け、多くの経験を積んだ、特に優秀なライダーがほとんどです。さらに正確に言うならば、100台からの強豪ひしめく全米プロ選手権の決勝進出18台に残り、時に優勝するパフォーマンスをもつようなレベルの "トップランカー" 。

ケニー・ロバーツ、フレディ・スペンサー、ババ・ショバート、ダグ・チャンドラー、ニッキー・ヘイデンら、"ダートトラック出身のアメリカン・ロードレース・ライダー" とはそんな技術的ステージの人々です。米豪で競技のスタイルは多少違いますが、ケーシー・ストーナーも6歳から14歳までオーストラリアン・スタイルのダートトラックレースで活躍し、短い期間に5つの年齢別ナショナルタイトルを獲得しています。こちらもやはり "駆け出し時代にちょっとかじった" という程度ではありません。いずれのケースも興味深いスタートアップキャリアだと言えるでしょう。

画像: Kenny Roberts and the Indy Mile (2009) youtu.be

Kenny Roberts and the Indy Mile (2009)

youtu.be

こちらは2009年の映像で、58歳のキングことケニー・ロバーツが、ロードレース世界選手権に本格参戦する以前の1975年、全米プロダートトラック選手権インディアナポリス・マイルで歴史に残る勝利を遂げた2ストローク4気筒ダートトラックマシン "ヤマハ・TZ750マイラー" に、実に34年ぶりに搭乗し、詰めかけた観客の前でデモンストレーション走行を行う様子。"当時のいやーな記憶が蘇ってビビりたくないから試乗も練習もなしでいきなり走った" とのこと。当夜はMotoGP決勝前日のため多くの関係者が詰めかけ、この衝撃的な光景を目にしたバレンティーノ・ロッシは、自身の "VR46モーターランチ" 構想を一段と加速することになったようです。

画像: バレンティーノ・ロッシの"モーターランチ" www.soymotero.net

バレンティーノ・ロッシの"モーターランチ"

www.soymotero.net

VR46もMM93も、450ccを振り回す"ダートトラックレーススタイル"にゾッコン。

ロードレース世界選手権最高峰・MotoGPの現役ライダーのなかで、特にフラットダートへの明確で強い意識をもつのはおそらくバレンティーノ・ロッシとマルク・マルケスの2人でしょう。彼らの情熱的なライディングシーンはしばしば取り上げられるのでご覧になった方も多いかもしれません。

画像: Valentino Rossi: The Doctor Series Episode 3/5 youtu.be

Valentino Rossi: The Doctor Series Episode 3/5

youtu.be
画像: Superprestigio Dirt-Track 2013 / final youtu.be

Superprestigio Dirt-Track 2013 / final

youtu.be

ロッシは自身所有のトラック "モーターランチ" を充実させ、後進の育成と自身のパフォーマンス向上を目的にグループでの高度なレース形式の走行を繰り返し、マルケスはアメリカンダートトラッカーを含めた世界のトップライダーを一同に集めて、レースイベントを毎年オフシーズンに主導。

それぞれアプローチは異なりますが、彼らの主戦場たる世界最高峰ロードレースでさらなる高みを目指すための方法として、"ハードなレース形式でのダートトラックライディング" に大きな可能性を感じていることは間違いありません。前者は日本語字幕付きですのでそちらもお楽しみください。

ダートトラックライディングでこそ得られるであろう特別な体験や、他カテゴリーに生かすため有効な様々な練習メニューなど、語ればどこまでも長くなりますので機会を改めて。何は無くとも現場でご一緒するのが一番の近道です。ではまた金曜の "Flat Track Friday!!" でお目にかかりましょう!

This article is a sponsored article by
''.