序盤はJ.ロレンソ(ドゥカティ)がリード!
ドイツGPの舞台であるザクセンリンクは、3.671kmとMotoGP開催コースとしては短い部類のため、決勝レースはなんと30周にもなります。決勝で好スタートを見せたのは、3番グリッドから飛び出したドゥカティのホルヘ・ロレンソでした! それを予選2位のダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)、そしてポールポジションスタートのマルケスが追います。
ヤマハコンビのバレンティーノ・ロッシとマーベリック・ビニャーレスも2周目まで好位置の4、5番手につけますが、その位置をロッシはキープする一方、ビニャーレスは次第に後退し7、8番手争いをすることに・・・。
マルケスは5周目にはペトルッチを抜いて、前を行くロレンソを追います。来期はレプソル・ホンダでコンビを組むことが決まっているロレンソとマルケスですが、ついに13周目にはマルケスがリーダーに浮上します!
クレバーにレースウィークを戦ったマルケス!
マルケス先頭、続いてロレンソ・・・を追うのはヤマハのエースのロッシでした。ロッシは9周目にペトルッチを料理して3位に浮上。そして16周目にはロレンソの前を走り、唯一前にいるマルケスを追います!
しかし、終盤にマルケスはスパートを決め、そのままロッシに差をつけて優勝! ドイツで行われたMotoGPクラスでの連勝を6にのばしました。2位はロッシ。3位は23周目6位、25周目5位、26周目4位、そして29周目以降3位のポジションを守ったビニャーレスが、最後の表彰台に滑り込みました。
後半徐々に順位を上げたビニャーレスに対し、序盤首位だったロレンソは後半順位を落とし最終的には6位に沈みました。このように、多くのライダーがタイヤの使い方に悩むレースをしたのに対し、マルケスは練習走行、予選、そして決勝と完璧なタイヤマネジメントでライバルを圧倒したといえるでしょう!
今年のMotoGPは19戦もあるため、次戦第10戦チェコGPは8月5日開催と、以前のような明確なサマーブレイクって感じではなくなりました。ライダーたちは大変ですね・・・でも単純にレースが増えたことは、ファン的にはありがたいことではありますけど・・・。
ポイントランキングはマルケスのひとり旅状態ですが、トップ6にホンダ勢はマルケスしかいないのがちょっと気になるところです。ともあれ、残り10戦もあるので少しでも差を詰めるべく、ライバルたちの奮闘を期待したいですね!
MotoGP 第9戦 ドイツGP 決勝
1 M.マルケス Repsol Honda Team Honda 41'05.019
2 V.ロッシ Movistar Yamaha MotoGP Yamaha +2.196
3 M.ビニャーレス Movistar Yamaha MotoGP Yamaha +2.776
4 D.ペトルッチ Alma Pramac Racing Ducati +3.376
5 A.バウティスタ Angel Nieto Team Ducati +5.183
6 J.ロレンソ Ducati Team Ducati +5.780
MotoGPランキング ※7月15日現在
1 M.マルケス Honda 165
2 V.ロッシ Yamaha 119
3 M.ビニャーレス Yamaha 109
4 A.ドビツィオーゾ Ducati 88
5 J.ザルコ Yamaha 88
6 J.ロレンソ Ducati 85