MotoGPにおけるKTMのプレゼンス強化策!?
この新たなKTMとテック3の協力体制は、現地時間3月5日(月)に発表されました。両者の契約は今の所3年間で、すでに存在するKTMファクトリーチームとテック3で、4台のRC16を参戦させることになります。
テック3代表のエルベ・ポンシャラルは「我々はいつもヤマハの公式ジュニアチームになることを望んでいたが、それは叶うことはなかった・・・」とコメントしています。KTMではそれがハナから叶うことになったわけですから、ポンシャラルにとっては今回の契約は望み通りと言えるのかもしれません。
一方KTM側としては長年実績あるチームを傘下におさめ、Moto3、Moto2、そしてMotoGPの3クラスで、自分たちが養成するチームライダーを着実にステップアップさせる道筋を強化したことになります。これは若くて才能あるライダーのスカウティングにも、有利にはたらくに違いありません。
気になるのは来季のヨハン・ザルコの"シート"です・・・
今期テック3は、最後のヤマハサテライトとしてのシーズンを昨年大活躍したヨハン・ザルコ、そしてジョナス・フォルガーの代役に起用された新人、ハフィス・シャーリンの2人で参戦します。
先日最後の公式テストが行われたカタールでは、ザルコは強豪ファクトリーチームを尻目にサテライトながら3日間で総合トップタイムを叩き出しました! テック3とヤマハの関係が解消される今シーズン末、はたしてザルコが2019年にどこのチームのシートを得ることになるのか・・・が早くも注目されています。
KTMはまだMotoGPでは新参の弱小ファクトリーですが、強大な資金力を持つレッドブルをスポンサーに持っていることもあり、Moto3とMoto2での実績も考慮するとこれからドンドン強くなるのでは・・・と予想されています。テック3に残留し、KTM RC16に乗るという選択肢もザルコの視野にはあるでしょう・・・。
ヤマハとホンダの両ファクトリーは、すでにそれぞれマーベリック・ビニャーレス、マルク・マルケスと契約延長したことを発表しています。まだシーズン開幕していないですけど、今年は早い時期からザルコを含む各ライダーの「来年のシート」の話題がアツくなりそうですね・・・。
3月18日、いよいよカタールラウンドから今年のMotoGPが開幕します! ワクワクしつつ、その時を待ちましょう!