親子ともにダカール完走者に
1982年のパリ・ダカールラリーに日本人として初めて参戦した冒険家、風間深志。その三男である風間晋之介が無事ダカールラリーを97台の完走者中67位で完走した。2009年にアフリカ大陸から南米大陸に舞台を移したダカールラリーにおいて、日本人ライダーとしては2番目の完走者となった。
今回のプロジェクトは、晋之介が少年時代から思っていた「父も走ったダカールに、父とともに挑みたい」という夢を追うものだった。今回、父である風間深志はサポートトラックで同行、ピットからのレポートとサポートを担当した。
このプロジェクト「Spirit of Kazama」は2015年に本格スタート。まず手始めに親子でBAJA1000に参戦し、完走。そして2016年にメルズーガラリー、再びBAJA1000と経験を積んで、今回のダカールラリー参戦となった。
KTM、1-3フィニッシュで16連覇!
とはいえ、高いナビゲーション能力が要求される国際クロスカントリーラリーは晋之介にとって2回目。それでいて、世界一過酷と言われるダカールラリーを完走したのだから、晋之介の類い希なる才能が開花したと言えるのではないだろうか。
ともあれ、親子二人三脚で夢を叶えた風間親子。詳細なレポートは今後本誌 riderをはじめ各メディアで伝えられることになるはず。今後の彼らの活動も含め、引き続き注目してほしい。
ちなみに総合優勝はKTMのサム・サンダーランドで、これでKTMは16連覇となった。しかも1位から3位までを独占する完全勝利。日本のホンダ(HRC)はホアン・バレーダが5位、パウロ・ゴンサルベスが6位。4位はヤマハのエイドリアン・バン・ベベレンだった。
また、今回のダカールでは日本のトヨタが市販車クラスで優勝、これで4連覇となった。また、チーム日野スガワラはトラック部門で8連覇を達成。いずれもおめでとうございます!