2017年のダカールラリーは、悪天候に見舞われルートの変更やキャンセルが相次いでいる。8日のレストデイ前日のステージ7もキャンセルになったが、レストデイ開けに始まったマラソンステージも初日がほぼ半分の距離に短縮され、また2日目も短縮。そして、アルゼンチンに入ったステージ9は道路上で発生した災害によりキャンセル。残る競技区間はわずか3つとなった。
今回のルート短縮、キャンセルは完走が目的の晋之介にとっては朗報。だが状況はイージーではなく4000mを超える標高での雨、深夜までの走行により疲労は溜まってきている。それでも後半戦では順調に順位を上げてきている。1月10日に行われたステージ8では大飛躍と言える56位でフィニッシュ、総合順位も85位にまで上げてきた。国際ラリー参戦2回目、ダカールラリー初参戦の晋之介としては上々の出来だ。
天候もアルゼンチンに入って、今度は再び暑くなってきたようだ。
「1月11日、昨日までの寒さはどこにいったのだろう?
第9ステージがキャンセルになった今日、SALTA〜CHILECTOまでの675kmのリエゾンが終わって、キャンプに入ってぐったりの晋之介。理由は気温の37℃。一週間前までは確かにアルゼンチンの同じような暑さは体験したが、昨日までの寒さに適応してきた身体には、急激な暑さは流石にきつい。
キャンプ場の雰囲気は以前と比べるとリタイヤ組が居なくなって空白が目立つ。太陽に焼けた赤土がジリジリと熱を照り返す上で今日もテントで寝る」(風間深志)
と、冷蔵庫からオーブンに移されたような状況のようだ。なんとか体調を維持し、このままブエノスアイレスへのフィニッシュまでを安全に走って欲しい。