RIDEにて連載された東本先生の漫画作品「CAROLAWAY」。単行本としても発売され、全2巻で完結しています。
こちらの作品の舞台は、1974~1975年の神奈川・湘南。同じ高校に通う"ツッパリ"であるヒロシとジョージという2人の主人公が、当時絶大な人気を誇ったロックバンド「キャロル」の解散コンサートへ向かうまでの様子を描いています。
キャロル好きは必見
CAROLAWAYは全21話から成っていますがタイトルがすべてキャロルの曲名になっているんですね。単行本では、各話の最後に、タイトルとなった曲の歌詞が添えてあります。
そして、今回ご紹介する第6話のタイトルは 「番格ロックのテーマ」 。ジョニー大倉さんの甘い歌声が脳内再生されちゃいます。
ちなみに、みんな大好き「ファンキー・モンキー・ベイビー」は第1話のタイトル、作品の最終話となる第21話のタイトルは「ラスト・チャンス」となっています!
今回は、RIDE39に掲載された「CAROLAWAY 第6話」より、神奈川出身者としてはちょっと胸熱なシーンをいくつか発見したので、ご紹介したいと思います。
懐かしい…ステッカー集
手前がヒロシ、後ろがジョージです。
こちらは第6話の3コマ目なのですが、もうこの時点で70年代を感じさせる注目ポイントだらけであります。
まず、70年代中盤は、ヘルメットの規制が進むちょうど途中だったので、この2人も堂々ノーヘルです。
そして風防に貼られた 「っ走ろう神奈川」ステッカー! これは懐かしい〜とニヤけちゃう方もいらっしゃると思いますが、「ゆっくり走ろう神奈川」と書かれたステッカーを改造したものですね(笑)
その下にはハイウェイダンサー・ DOLL (やんちゃな若者たちの集団の名称)のステッカー。
そんな主人公の2人と偶然すれ違った際に絡みだした、とある車…
…の、リアガラスには…
CRS連合 と アーリーキャッツ (こちらも実在するやんちゃ集団の名称。CRSの"C"は、Alley Catsの"C")のステッカー!時代ですねえ。
さらに、その車を発見して絡みはじめる若者たち…
…のバイクの風防には…
ピエロ (こちらもやんちゃな人たちのグループの名称)のステッカー。いやあ、パーマがっつりきまってますねえ〜(笑)
描写が超リアル
当時の"ツッパリ"ファッションややんちゃ集団の名称はもちろん、街並みの雰囲気までも本当に描き方がリアルです。男同士では喧嘩上等で強気に振舞っていても、女の子の前では弱くなっちゃうところとか(笑)昭和の青春って感じで甘酸っぱいような、懐かしいような…読者さんの中には、自分のことのようで気恥ずかしくなっちゃうシーンもあるかもしれません。
キャロルの名曲を口ずさみながら、煙草をふかしながら、70年代にタイムスリップしてみませんか?