こちらベルギーのカスタムビルダー氏がデンマークのコンバートEVメイカー製のスピードウェイレース向け電動コンポーネンツを採用してこしらえたワン&オンリーなスペシャルマシン。前後19インチの大径同径幅広なレーシングタイヤ、ストローク域の少ないフロントフォークに短いシートカウルで近未来的ダートトラッカーの装い?本歌取りもまぁまぁ上手で結構好みなんですけどなんかちょっと惜しい。私見ですけど。

皆さん伸ばしたがるけど軸距はもっと短い方がヒリつくスタイルにならん?

WELCOME RACE FANS!! ダートトラックライダー/FEVHOTS "レースプロモーター" のハヤシです。カスタムビルドモーターサイクル界隈でもう10年近く?世界的に流行りまくってる所謂 "トラッカースタイル" ですが、見てるだけでクローズドトラックにしか軸足置いてない筆者のチョー偏った意見としては、大雑把に見てマーケット全体の半分くらいかなぁ、山登り競争のヒルクライムマシンみたいにスイングアームがビヨ〜ンと長く伸びていて、そうね大体ね、あと5cmくらい軸距が短かったらもっと格好いいのになぁ、と思ってしまいます。

本気のレーシングマシンじゃないからこれで良いのだ!なんて言われちゃいそうですけどね。それっぽいフンドシを纏うから突っ込みたくもなるわけで。まぁそれでも20年くらい前、アレコレ外して幅広ハンドルつけただけ!みたいなイジリ系バイクがワラワラと東京のストリートに溢れていた頃に比べたら、はるかに洗練されてるし見せ方も上手だと思いますけど。

新興メイカーとかもとりあえずここら辺の土っぽさ?ワイルド感?狙って何匹目かの泥鰌狙いで小排気量のコミューターみたいのジャンジャン発表したりしてますが・・・30mジャンプするとか200km/h出すとかを狙うカテゴリーじゃないはずなのでねー、なんかもうちょっと "腑に落ちる" プロポーションにならないものかなー、と感じてしまいます。

とにかく目新しければ正義?いやいやちょっと落ち着いてよ〜

それが貴重な逸品だとか由緒あるから、とかってだけのアタマ硬いやつだとは自分では思ってないんですけどね、他と違うモノづくりしようとしてあらぬ方向に行っちゃうのはちょっとどうなのか。

これなんかナイト製スーパーライトフレームにROTAXの600cc単気筒を積んだ、どこにでもありそうなショートトラック用レースバイクを切り刻んでこしらえたカスタムビルドの1台だそうです。"独創的なペイントジョブ" とか "オリジナリティ溢れるスタイリング" とかアチラのカスタムカルチャー系メディアでメチャ持ち上げられてたりしますが、えー、私的にはぜんぜん元のまんまのでいいです。もったいな!

まぁキリキリと目くじら立てず、みんな違ってみんな良い、くらいおおらかに構えていられたらたいそう平和だろうなぁとは思いますけど・・・こちとらそこまで人間できてないもんで : )

ではまた次週、金曜日の "Flat Track Friday!!" でお目にかかりましょう!