全米最高峰のプロダートトラック選手権・AFT: American Flat Trackは、市販アドベンチャーバイクをほぼストック仕様で走らせる、全く新しいサポートクラス "AFT Adventure Trackers™" の詳細を発表しました。実は昨年末には既にひっそりと公式サイトで告知されていたんですが、サウスダコタの市街地を封鎖して?8月開催予定の2024シーズン第13戦よりテスト開催をスタートするようです。

人気の各社ビッグオフ / アドベンチャーモデル・ホボ無改造で参戦セヨ?

WELCOME RACE FANS!! ダートトラックライダー/FEVHOTS "レースプロモーター" のハヤシです。昨年のAFTシーズン終了後、こちらの新設クラス "AFT Adventure Trackers™" のことが、あちら本場の情報網でいっとき話題にはなっていたのですが、筆者はエイプリルフール的ネタなのか?はたまたAMAロードレースシリーズ・モトアメリカの大人気カテゴリー "キングオブバガース" →ホボ純正フォルムだけど実際は100kgくらい軽量化したパニアケース付きクルーザーによるガチンコレース、の完全なる二匹目のどぜう狙いだろう?と思ってスルーしてほとんど忘れていました。すいません。

最低重量217kg・1,000cc超の各社アドベンチャーモデルを使用し、モディファイの範囲を厳しく制限して、というかほぼほぼ?保安部品外したくらいのストック仕様のまま走らせようとする今回の試み、現時点で公表されているホモロゲーションリストによれば、以下9メイカー11モデルでの参戦が可能みたいです。

 ・BMW R 1250 GS / R 1300GS
 ・ドゥカティムルティストラーダ V4ラリー 1158
 ・ハーレーダビッドソン パンアメリカ 1250
 ・ホンダ アフリカツイン 1100
 ・カワサキ ヴェルシス 1000
 ・KTM 1290 スーパーアドヴェンチャー / 1390 スーパーアドヴェンチャー
 ・スズキ Vストローム1050
 ・トライアンフ タイガー 1200
 ・ヤマハ スーパーテネレ 1200

ミラーと灯火類外す以外、外観でいじって良いのはウィンドスクリーンの変更くらい?黒背景+白文字のナンバーを取り付けて走るみたいです。か、かっこいいのかな???

どのメイカーにせよ、攻めてるイメージ写真を探すのが至難の業・・・。いやきっとショートレングスのTTトラックだしちゃんと走るとは思いますけど。ちなみに記事冒頭のハーレー・パンアメリカンを操っているのは元AFTライダーで2016チャンピオンのブライアン・スミスのようですね。

詳細まだ未定ですけど市街地封鎖?して特設TTトラックを設置するという噂

この重量級ストックマシンたちが競うAFTの2024シーズン第13戦 "スピリットオブスタージスTT" は1938年に初めて開催され、今年で84回目を数えるスタージス・モーターサイクルラリーというモーターサイクルの祭典の会期中に予定され、スタージス市ダウンタウンの一街区を封鎖して、一般道+ダートでの特設TTレーストラックを設定する、AFTとしてはおそらく初の試みとなるようです。

AMA SuperMoto 2005 Round 6 Red Bull Supermoto A Go Go Reno NV

youtu.be

こちらの映像は20年ほど前のAMAスーパーモト創成期?に開催されたネヴァダ州レノでの市街地レースの模様。このようなテイストのエキサイティングなレースになるのじゃないかな?と筆者は予想します。既存2クラス (AFTスーパーツインズ・シングルス) に加えての追加カテゴリーなので、どんなライダーが何人くらい参加することになるのかは?今のところ全く未知数ですが。

そういえば排気量的にはマッチしそうですが、インディアン FTR1200 ラリーの車名はホモロゲーションリストにありませんね。ちょっとジャンル的にスポーティすぎるのか?単なる仲間はずれか?

あちらのレースでは手持ちのマシン、なんなら会場まで自走で来た車両で参加する "RUN WHAT YOU BRUNG" という伝統的な精神があります。ドラッグレースとか4輪オーバルレースとかではしばしば目にしますね。単なる思いつきライクなこちらのカテゴリー、人気低調?と悩むプレミア指向のAFTにとって、救いの神となる・・・そんなイメージはまだ湧きませんが、うっすら注目したいと思います。

ではまた次週、金曜日の "Flat Track Friday!!" でお目にかかりましょう!