四季のある国ニッポンに住む我々ですが、関東以南?の比較的気候の穏やかな地方に住む人々にとって、多くのモーターサイクル・アクティビティは一年を通してほぼ滞りなく親しめます。が、それは裏を返せば、気力体力財力?などを極端に集中させるような "祝祭的ハイシーズン" の盛り上がりにはちょっと欠け、なんとなーく毎月・毎週・毎日?ダラりと惰性で乗るような、メリハリのない2輪生活とも紙一重なのではないでしょうか。

あちら本場の"レースシーズン"って、プロに限らず結構短いんですよね

WELCOME RACE FANS!! ダートトラックライダー/FEVHOTSレースプロモーターのハヤシです。来たる2024シーズンの本場アメリカのプロシリーズAFT: American Flat Trackのレースカレンダーは、早々と10月末あたりに発表されていますが、熱心なレースファンの皆さんはすでにチェック済みでしょうか?

この時期なのでまだ開催地未定 (TBA: to be announced = 追って告知します、の意) がチラホラあるのはいつものことですが、大雑把には例年通り伝統の会場群メインで構成され、3月初旬のデイトナバイクウィークに合わせて開幕〜1ヶ月程度のインターバルを2回挟みつつ〜9月中頃?にはサッサと閉幕する定番のスケジュールです。本場のレースシーズンは短め・・・という話題なんですけど、およそ半年の期間に全16戦を詰め込んでますから実際はかなり忙しいのかも。筆者はうっかり有料配信を見逃して、ボヤボヤしているとすぐに次のレースウィークになっちゃって観るべきもの溜まって消化が大変、なんてことも昨シーズンは数回ありました。

名目上、全米各地を股にかける転戦スタイルの最高峰プロシリーズではおよそ半年、というシーズンですが、あるひとつの会場 (または同じエリアの数会場を行ったり来たり) で行われる参加型ローカルレースシリーズ、あるいは冬季のインドアショートトラックシリーズなどは、さらに短く数ヶ月のうちに隔週やら3週間に2回やらWヘッダーやら・・・会場確保とか路面の維持など様々なメリットがあるのでしょうけど・・・とにかく短期集中的にスケジュールを "突っ込む" 傾向があります。

我が国にかつて存在した由緒正しい???ダートトラックレースシリーズなんか、全5戦くらいなのに3月下旬開幕で雨天順延などあって、結局12月まで最終戦がもつれ込んだりなんかして、翌シーズンまで新春ほんの数ヶ月しかお休み期間がなくて閉口した覚えがあります。レースとレースの間隔が離れすぎてるってのも集中力を維持することをいささか難しくさせるでしょうし、なにより日本特有?の "練習の虫" たちをぐんぐん増やしてきたわけで・・・国民性、が反映されてるんですかね?

2つの季節・・・"レースする季節" と "レースの準備する季節" ですって

あちらのプロたちは、自身が照準を合わせる選手権レースのない "B面期間" をどう過ごしているのでしょうか。スポンサーの獲得・チームの再編成・場合によっては翌年のシート探し・生活環境を変えるとかマシンに乗ったり乗らなかったりの身体的なトレーニングとか・・・門外漢でもすぐにこのくらい思いつきますが、様々なタスクをこなして次なるシーズンに備えるためには、ある程度の期間がきっと必要でしょうし、そう考えるとレースが半年・その準備に半年ってのは妥当な線なのかも。

American Flat Track

アマチュアだって通年で戦い続ける地力 (資金面とか日程的なこととか) はなかなか確保が難しいでしょうし、日本でも例えば、地域によって梅雨時とか真夏の酷暑とか厳冬期を避けるなど、ある程度リズミカルにスケジュールを組み立ててやると、参加者の意識を高く保ちやすいかもしれません。

来期に向けてAFT優勝候補の1人 "ジギー・ドッグ" の動静が気になります

次なるシーズンへの準備期間まっただ中の昨今、AFTでは、過去5シーズンにわたってエステンソン・ヤマハのMT-07スペシャルを駆って、インディアンの絶対王者ジャレッド・ミースにしばしば肉薄する名勝負を繰り広げたケンタッキーの雄、J.D.ビーチがチームを離れることを発表しました。

J.D.Beach Racing

シーズン終盤までミースとチャンピオン争いを繰り広げたチームメイトの新鋭ダラス・ダニエルズには少々水をあけられたものの、短期間で仕立て上げた強力なKTMのニューマシンを駆る若きチャンピオン経験者ブライアー・バウマン (こちらも来期は長年二人三脚で戦ったチューナーの元を離れることを発表) を抑えてのランキング3位はそう悪くないリザルトだと思いますが・・・。来期のシートについての明言はまだ見られないJ.D.ビーチ、ロードレースでも非凡な才能を発揮する二刀流として知られる彼ゆえ、様々な可能性があるようですが、同郷のヘイデン一家に幼いころから鍛え上げられたその姿、やはりダートオーバルで見続けたい、というファンはきっと数多くいることでしょう。

といった所謂AFTストーブリーグの話題は後日改めて。
ではまた次週、金曜日の "Flat Track Friday!!" でお目にかかりましょう!