友人から気が進まない頼みごとをされたとき、あなたはどうする?
長年勤めたテレビ局を2年前に辞めた俺は、採用される見込みも期待もない漫画を描きながら、あてもなく新しい生活を始めた。57歳にもなるというのに、なんたるざまだと思いながらも、この歳になってまた、本当に自分がやりたいことが見つからない状況を積極的に打開しようともしていない自分が、案外面白くもある。 そんなとき、生活のためにたまに作業を手伝っているバイク屋の友人から、気が進まない仕事を頼まれたーー。 『雨は これから』(©東本昌平先生・モーターマガジン社)より