ロレンス編集部
「サヨナラの代わりに」は、与えられた試練を嘆くだけでなく、残された時間を精一杯生きる勇気をくれる。- 1/100の映画評
難病(ALS)に冒されて日常生活もままならなくなってしまった女性ケイトの看護を引き受けたのは、自由奔放で天真爛漫な女子学生ベック。気丈に振る舞うケイトだが、徐々に体が動かなくなり、迫り来る死への恐怖を胸の内に抱えていた。不治の病に罹る病人と知りながら常人と一緒にいるときと全く変わらない振る舞いをする明るいベックもまた、実は心の中に深い傷を負っていた。 最初は衝突ばかりしていた二人だが、徐々に打ち解け、心の内を互いに打ち明けるようになる。 大ヒットしたフランス映画「最強のふたり」によく似た設定ながら、女性二人に置き換え、また、ケイトの病状が進んでいくことでさらに切ないエンディングを予感させ...