ロレンス編集部
【1/100の映画評】怪しい美術商の大冒険『チャーリー・モルデカイ』
ナチスの隠し財産に絡む?盗まれた名画を巡る争い
ジョニー・デップ演じるチャーリー・モルデカイはインチキ美術商。
あくどい商売が祟って、数日以内に破産の危機に瀕していた。
そんなとき、彼にMI-5(英国機密諜報機関。国内の諜報活動を統括。海外を統括するのはMI-6=ジョームズ・ボンドが所属)の諜報員である大学時代の友人から、盗まれたゴヤの名画の行方を追うように依頼される。
報酬目当てに引き受けるチャーリーは、いきなり命を狙われる羽目になるが、盗まれた名画が、ただの絵画ではなく、とんでもないいわくつきの一枚であることを知る。なんと、ナチスの数百億ドルの隠し財産の口座番号が隠されているというの...
ロレンス編集部
【1/100の映画評】カメでニンジャでティーンエイジャー『ミュータント・タートルズ』
悪党集団の化学実験から偶然生まれたカメの突然変異
NYを恐怖に陥れる悪党集団「フット軍団」。どうやら日本人らしい首領、シュレッダーに率いられている。
ところが彼らを一瞬で撃退する謎の四人組が現れる。だれもその存在を信じないが、ジャーナリスト志望の美女エイプリル・オニールは彼らを目撃する。なんと四人組は人間ではない、身長180センチ以上の大きなカメなのだ。
彼らこそ、ミュータント・タートルズ。
実は彼らは、フット軍団がNYを壊滅させるための化学実験の副産物として、偶然生まれた突然変異、つまりミュータントである。
ミュータント・タートルズを目撃する美女、エイプリルの父親は科学者であり、悪事の...
ロレンス編集部
【1/100の映画評】悪魔と恐れられた天才狙撃手のトラウマを描く『アメリカン・スナイパー』
米軍史上、最も多くの重要狙撃を成功させてきた天才スナイパー クリス・カイルの憂鬱
クリス・カイルは2Km近くの的を正確に射抜く、天才的な狙撃手(スナイパー)だ。
2003年から始まったイラク戦争では、少なくとも160人を射殺。敵からは”悪魔”と恐れられた。
戦場では、指令を受けてターゲットを射殺するだけでなく、時として自分自身の判断で狙撃するか否かを決めなくてはならないようなシチュエーションに置かれることは、よくあることだ。だからクリスは、その都度 ギリギリの緊張状態の中で、自らの意思で引き金を引く。
それが女子供であろうと、悪意や殺意の有無や、武器の携帯・不携帯を瞬時に見極めて、必要と...
ロレンス編集部
【1/100の映画評】紀元前1300年。エジプトで対峙した、ファラオと預言者 『エクソダス 神と王』
旧約聖書の『出エジプト記』を(わりと)忠実に映画化
古代エジプト王国。そこでの神とはファラオのことだ。
しかしファラオとは別の、神を信じる、40万人のヘブライ(イスラエル人=ユダヤ人)の民が奴隷として虐待されていた。彼らはいつか自分たちを苦境から救い、”約束の地”カナンに戻るために、神が救世主を遣わせると信じて耐えていた。ファラオはヘブライの信仰を恐れ、新生児を殺害するよう命じる。
たった一人、難を逃れたモーゼは王族に拾われ、ファラオの長子ラムセスの従兄弟として育てられたが、ラムセスは、リーダーとして自分よりも優れるモーゼを警戒していた。やがてファラオは急逝し、ラムセスが後を継ぐが、モー...
ロレンス編集部
【1/100の映画評】CG 0%→トム様 100%:『ミッション:インポッシブル / ローグ・ネイション』ー試写会鑑賞編
2015年7月30日:興奮度100%・トム度100%の試写会@六本木ヒルズ
ロレンスでもなんども紹介してきたが、この夏の話題を思い切り集めそうな超興奮のアクション大作映画。
それが『ミッション:インポッシブル / ローグ・ネイション』だ。
なぜロレンスがそうも繰り返し紹介するのか??
それは本作が、スパイアクションの傑作であると同時に、史上最高レベルのカーアクション、バイクアクション映画であるからだ。
『ミッション:インポッシブル / ローグ・ネイション』は、時速400キロもの猛スピードで上空1500メートルに上昇する飛行機に、ぶら下がるという常人離れしたスタントを、トム・クルーズ自ら演...
ロレンス編集部
【1/100の映画評】タイムスリップによって恋愛を勝ち取る青年の人生『アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜』
『ラブ・アクチュアリー』のリチャード・カーティス監督の作品。
代々タイムトラベルの能力を持つ家系に生まれた青年ティムは、最高のガールフレンドをみつけるために幾度となく時代を飛び越えてきた。
彼らの能力は、過去に戻ることと、タイムトラベルをしたその時点に戻ることだ(もちろん過去に戻ったときの行為によって、戻った”現代”はトラベル前とは変わっている)。
タイムトラベラーの能力を持つ親子
冴えない青春時代を過ごしてきた主人公ティムは、21歳を迎えた朝、父親から、家族に代々伝わる”タイムトラベル”の能力を伝えられる。
半信半疑だったティムだったが、すぐにその力が本物であると知る。暗闇で拳を握り、...
ロレンス編集部
【1/100の映画評】強すぎる、なんでもありの男『ワイルドカード』
ジェイソン・ステイサムにハズレなし!
僕はジェイソン・ステイサムが好きで、彼の映画は大抵見ている。彼はまずガタイがいい。背はそれほど高いわけではないが、もと水泳の飛び込みの選手であることと、ブルース・リーオタクであるといわれるくらい、根っからのアクション俳優志望であることから、非常にバランスがとれた肉体なのだ。
そして、抜群にいいのが彼の声だ。低くてよく響くその声は、覆面レスラー役を演じたとしても、それがジェイソン・ステイサムであることがわかるであろうくらい特徴的だ。
アクション俳優一本でいく潔さ
ステイサムが演じるのは大抵めちゃくちゃ強い男である。逆に言うと、そんなタフガイ以外の役はや...
ロレンス編集部
【1/100の映画評】女優二人の魅力と映像美。フランス版『美女と野獣』
「美女と野獣」といえばディズニーだが、本作はディズニーと全く関係がない。こちらの『美女と野獣』は、フランス映画(ドイツとの合作とのことだ)で、当然全編フランス語。
(本家ディズニーはエマ・ワトソンを起用した実写版「美女と野獣」を企画しているそうだ)
なぜこの映画を借りたか自分でも全く理解できないが、(我ながらの)このランダムさこそが「1/100の映画評」の面白さ、と自分で言っておこうw
原作であるフランス寓話を忠実に再現・・
ストーリーは、もともとの原作に忠実なのだそうだ。
過去に犯した過ちのために野獣に変えられてしまったプリンスと、彼の城に囚われの身として暮らすことになった美しい娘 ベ...
ロレンス編集部
【1/100の映画評】全部リセット・・『ターミネーター: 新起動/ジェネシス』
1984年に公開され、世界中のSFファンを痺れさせた傑作『ターミネーター』。あまりの大ヒットにシリーズ化され、これまでに4本が公開されている。
基本的に『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』と同じプロットであり、人工知能が自我に目覚め、人類抹消に動き出し、それを妨げようとするヒーローたちの奮闘を描いている。
ハリウッドは人工知能が人類を諸悪の根源とみなす、というプロットが大好きだ。「アベンジャーズ」ではウルトロン、「ターミネーター」ではスカイネットという名前で活躍する人工知能たちこそが、最近のSF大作の影の主役と言っていいw。
「ターミネーター」では、人間側の抵抗軍がスカイネットと...
ロレンス編集部
【1/100の映画評】最強お父さんの最後の戦い?『96時間/レクイエム』
元・特殊部隊であり、情報戦・破壊活動の専門家である主人公ブライアン・ミルズ。
最愛の妻と最愛の娘の前ではどこにでもいる父親にすぎないが、ひとたび家族に危機が迫ると、容赦なく敵を潰す無敵の父親へと変身する。
そのブライアンの人気シリーズ 『96時間』の最新作が『96時間/レクイエム』だ。
無敵の父親の悔やまれる挫折
ブライアンは離婚した元妻レノーアと、彼女との間に生まれた娘キムを溺愛している。彼はいままでの半生を暴力にあふれた裏の世界で生きてきたため、非常に敵が多い。そのことで何度も家族を危ない目に遭わせてきたが、その都度、彼自身で助け出してきた。そのブライアンが初めて味わう本当の挫折とケ...