ロレンス編集部
【1/100の映画評】紀元前1300年。エジプトで対峙した、ファラオと預言者 『エクソダス 神と王』
旧約聖書の『出エジプト記』を(わりと)忠実に映画化
古代エジプト王国。そこでの神とはファラオのことだ。
しかしファラオとは別の、神を信じる、40万人のヘブライ(イスラエル人=ユダヤ人)の民が奴隷として虐待されていた。彼らはいつか自分たちを苦境から救い、”約束の地”カナンに戻るために、神が救世主を遣わせると信じて耐えていた。ファラオはヘブライの信仰を恐れ、新生児を殺害するよう命じる。
たった一人、難を逃れたモーゼは王族に拾われ、ファラオの長子ラムセスの従兄弟として育てられたが、ラムセスは、リーダーとして自分よりも優れるモーゼを警戒していた。やがてファラオは急逝し、ラムセスが後を継ぐが、モー...