ロレンス編集部
【1/100の映画評】野心と欲と、そして音楽。クリント・イーストウッドの『ジャージー・ボーイズ』
クリント・イーストウッドにハズレなし。
俳優としても、監督としても、痺れる作品に携わる能力はピカイチだ。
そのクリント・イーストウッドが音楽を題材に、映画を作った。しかも、ミュージカルを基にした映画だ。
本作『ジャージー・ボーイズ』はミュージカルではないが、「シェリー」や「君の瞳に恋してる」など、誰でも知っている名曲が短くてもワンコーラス以上、実際にスクリーンの中で俳優たちが歌い、パフォーマンスを行っている。本作の役者のほとんどは、ミュージカル版の『ジャージー・ボーイズ』を演じた舞台役者たちだ。
僕はミュージカルは苦手だが、本作は音楽を題材にして、音楽を多用しているが決してミュージカルで...