ロレンス編集部
純愛というスタンドアローンなエゴイズムからの脱却
純愛か狂気か
純愛という言葉には美しい響きがある。小説のコンセプトとしても純愛ものはひとつのジャンルと言ってもいいだろう。病気や身分の違い,戦争などで純愛が引き裂かれるストーリーは必ず涙を誘う。中でもプラトニックな恋愛は崇高なものとしてあがめられやすい。ある意味退廃主義の真逆の価値観かも知れない。
小説のコンセプトとしては素晴らしい純愛も現代の世界では狂気となりやすい。特にストーカー犯罪はあとを絶たないばかりか,殺人という凶悪化が進んでいる。
純愛が危険なのは一方的な愛情を肯定してしまうことだろう。「こんなにも相手を愛している自分」が自分自身のアイデンティになる。自分はこんなにも相手を好...
ロレンス編集部
退廃的ロックスターDavid Bowieに捧ぐ
ロックが格好良かった時代
David Bowieがこの世を去った。まだロックが破壊とイノベーションでかっこよかった退廃的な時代を象徴する人がまた一人去ってしまった。
そして何よりもボウイはビジュアル的に本当に美しくかっこいいのだ。その中性的なマスクと声がかもしだすオーラは間違い無く真のロックスターだ。
初期のグラムロック時代を代表する曲としてはこのスターマン。残念ながらさすがにリアルタイムでは無く,この後に紹介する曲でデビットボウイを知ってからさかのぼって知った曲。当時は奇抜な試行錯誤かと思っていたけど,今から思えばミュージックビデオで映像が全盛になるはるか前から映像と音楽の両面の表現で...
ロレンス編集部
ベッキーと矢口真里は誰から叩かれるのか
CMの差し替えにまで右往左往するスポンサー達
新年早々ベッキーの不倫騒動が騒がしい。そもそも不倫で民事裁判を訴えることができるのは
この場合不倫した男の妻だけの権利である。妻だけがいくら激おこしても許される存在であるが,
逆にそれ以外の人にとっては他人事だ。
しかし,それでもベッキーが謝罪しなければ行けないのは芸能人の中でもCM女王として君臨していたため,CMのスポンサーや出演しているバラエティ番組のスポンサー達への配慮が重要になるからである。実際スポンサー各社がこぞってCMの差し替えを始めているという報道もある。
では何故そこまで配慮しなければ行けないのか?それはスポンサーの商品を買う...
ロレンス編集部
【謹賀新年】退廃と寛容の社会へ
不寛容社会
新しい年が始まった。昨年を振り返ると世界的に「不寛容社会」が広まっていることが懸念された一年だった。
「誰かが不快に思うならその表現は認めない」
思えば昨年1月始めにパリで起こった新聞社襲撃事件でスタートした昨年。イスラム教からしたら認められない表現が悲劇の原因だった。宗教は長い人類の歴史で常に戦争の原因になってきた。しかし,個人が大きなパワーを持ってしまった現代。国と国との戦いから個人中心のテロ組織が不快に思ったらテロができてしまう状況が生まれた。そして相手を認めない暴力が年末のパリを血の海にした。
正しいことをしている意識の危険さ
日本は平和だ。少なくともパリのようなテロ...
ロレンス編集部
退廃淑女は数ではなく質で勝負する。
ビッチを判断する呪文
何人と経験したことがあるのかを聞く方法がある。ある計算をして相手の経験人数を足してもらうと
その数字がわかるという数学マジックなのだが,そもそも経験人数をカウントしている女子で無いと意味は無い。
日本の自信のない男子達はできれば経験人数3人以下がいいななど少しでも経験人数の少ない女性を求めたがる。
「6人以上はビッチ!」
みたいにあまり意味のない数字で一喜一憂しているようだ。
そもそも退廃主義的には経験人数というものが意味をなさない。問題なのは数では無いどういう人達と経験しているかが大事だ。
そしてたくさんの人と経験していたとしても,どんな人達と経験しているかでまっ...
ロレンス編集部
退廃主義的おごりおごられ問題
果てしないおごりおごられ宗教戦争
男女のおごるべきか,割り勘にするべきかの論争は長くネットの上で激しい戦いが繰り広げられ,もはや宗教戦争と化しており,男女の間の深い谷を象徴する問題だ。
美食を尊重し,男女の食事は前戯であると考える退廃主義としてはもちろん「おごるべき」派だ。
しかし一方で重視するのは「但しおごるべき女子に限る」だ。なのでおごってもよい女子とそうでない女子が一緒になって「当然おごるべき」と真っ赤になられても我々としては苦笑いをするしかない。
判断基準はコミュニケーションを継続したいか
食事もSEXも男女の大事なコミュニケーションである。SEXの方をより重視する人も多いかもだ...
ロレンス編集部
オヤジ世代のモテ競争戦略Episode5:負ける勝負はしない
孫子の兵法
戦いの戦略理論としてもっとも有名な孫子の兵法。そのの中で特に有名な言葉は「彼を知り己を知れば 百戦して殆うからず」だろう。つまり戦う相手を知り,自分をしっかり把握すれば100回戦っても負けることは無いということだ。
オヤジ世代の恋愛はまさにこの言葉に尽きると言えるだろう。相手の女子をよく知り,自分の強み弱みをしっかり把握し,戦う戦場を選ぶことが大事ということだ。
戦術が支配するクラブのナンパ
男達の戦場のひとつとしてクラブやディスコでのナンパというものがある。確かにこうした場所に来ている女子達は出会いに対して警戒心は薄いし,なんとかなりそうな雰囲気がただよっている。最近のクラ...
ロレンス編集部
サイバースペースに溢れる素人ストリッパー
想像力とエロ本
前回マジックミラー号の話が好評だったので再びAVの話。かつてビデオデッキが発売された頃技術的性能で劣ったVHS陣営がベータマックス陣営に勝利した理由が,VHSはアダルトビデオをセットで販売したからだとは有名な話だ。それぐらい当時の男性達にとっては強烈な道具であった。
それまで元気いっぱいの男子にとって大事なおかずはエロ本と呼ばれる雑誌だった。昼間は中が見えない自動販売機が街角にあり,夜になり灯りがともると中のエロ本が見えるようになり買えるというものまであった。当時こっそり夜に買いに走った人も多いことだろう。ゴミ捨て場に落ちているエロ本も宝を見つけたようなものだった。それで...
ロレンス編集部
マジックミラー号という背徳装置
日本のAV界の大ヒットシリーズ「マジックミラー号」
マジックミラー号と聞いても意味がわかるのは男性の一部だろう。我々世代にとってAVはやはりどこか訳あり女性達が活躍していた時代であり,たまに綺麗な女優が出てくると大変な騒ぎになってブレークするという女優というコンテンツが何よりも大事な時代だった。
しかし,AVもだんだん普通の素人がたくさん参入し,アイドルよりも可愛い女優が当たり前になってくると女優としての価値は低下し,いわゆる「企画物」と呼ばれるアイデア勝負の重要性が増してきた。
そんな企画ものの頂点に立つのがこの「マジックミラー号」シリーズだ。マジックミラー号は車にマジックミラーがつい...
ロレンス編集部
産業エロスの終焉。PLAYBOYからヌードが消える意味
青少年男子達の儀式でもあった無修正PLAYBOYの閲覧会
米国の雑誌PLAYBOYが来年3月にヌード写真の掲載をやめることを発表した。PLAYBOYと言えばプレイメイトのヌードが象徴だっただけに大きな決断だ。かつては米国旅行で無修正のPLAYBOYを日本に持ちこんだ奴は男達の中でちょっとしたヒーローになれたものだ。男子だけでこっそり隠れて見ることは一大儀式でもあった。「金髪はあそこも金髪なのか?」多くの男子の疑問に答えてくれたのもPLAYBOYだった。
プレイボーイ誌がヌードを「捨てる」ワケ | The New York Times | 東洋経済オンライン
プレイボーイ誌が、来年3月の紙...
ロレンス編集部
二階堂ふみに学ぶエロスの極意は出し分け
二階堂ふみが主演の映画「私の男」
今日は女優としては急成長中の二階堂ふみのエロスについて分析してみたい。中でも映画「私の男」は色々と衝撃的な作品だ,ネタばれになると見ていない人にはよくないのであまり触れないが,中学生からOLまでを二階堂ふみが演じるのだが,このダイナミックレンジの広さがまず何と言っても凄い。
北海道のシーンでは純粋な中学生を元々童顔なこともあり違和感なく演じている。
しかし,終盤に向けて社会人を演じる頃にはかもしだすエロスが画面からもほとばしる。最後の方のシーンではテーブルの下を足を男に絡めるシーンが出てくるのだが,ここが最高潮。途中の濡れ場よりも最高にエロいシーンだ。も...
ロレンス編集部
オヤジ世代のモテ競争戦略Episode4:オヤジはスーツで口説ける
オヤジは定番スーツで勝負できる
オヤジ世代のファッションの強みはスーツが似合うことだ。もちろんジローラモさんのようなちょい悪オヤジ達はどんなファッションをしていてもかっこいい。しかし,我々オヤジ世代は普通に奇をてらう必要も無い。ただスーツにセンスのよい柄のネクタイをしているだけでオヤジはOKだ。
残念ながら若者がブリオーニやアルマーニのスーツを着ようとオヤジ世代のスーツがかもしだす雰囲気に勝つことはできない。オヤジ世代の強みのもうひとつは高級イタリアブランドに頼らなくてもブルックスブラザースやポールチュワートというベーシックな定番でも十分勝負できるところだ。トレンドにのらなくても定番でい...