取りまして、おめでとうございます???
新年あけましておめでとうございます。WELCOME RACE FANS!! ダートトラックライダー/FEVHOTS "レースプロモーター" のハヤシです。親愛なる読者の皆さまにおかれては、本年もお時間許せば拙文ご高覧のほど、よろしくお願いいたします。
さて、去る12月に我がプライベートトラック "エリア21" に遊びに来ていた友人親子、おとーさんは600ccフレーマー乗りで小学生のお子さんにCRF50F・・・ホンダ伝統の横型エンジンを搭載したキッズオフロード車をあてがって親子で走ってるんですが、当地が音量に全く気を使わなくて良い好立地なので、もうちょっと賑やかな排気音でも全然オッケーだねー、なんて言って、純正マフラー後端にボルト3本でついているエンド部分、所謂 "スパークアレスター" を外してみることにしたんです。
この部品、文字どおり排気管から火花が飛ぶのを抑制する機能を持っていて、極度に乾燥したカリフォルニアのオープンエリアなどで走る場面で、山火事が発生するのを防止する目的で1980年代頃から法で装着が義務付けられ、各メイカー標準仕様となったらしいのですが、細かい金網 + 排気口を絞るデザインのため、一定の消音効果も併せ持っています。
これを外すと車両本来の排気音を聞くことができるわけですが、ほんの数馬力しかない50ccのコドモバイクでも、そのサウンドは結構野太いもの。当然ウチの子も真似したくなり早速外せと要求。
いざ走らせてみると、コレがまた驚くほど良いんですよ。スロットル開け始めのツキが良くなり、高回転が伸びやかになり、ターンに閉じながら進入していくときもエンジン回転の落ち方が唐突でなく、小1でもはっきり乗りやすいとわかる相性の良さ。元気のいい排気音も走りのリズムを掴みやすくなる模様。2度と付けないでくれと言われましたが・・・コレなしじゃ五月蝿いって怒られて走れない場所もあるんだよきっと。
まぁ"足るを知る" じゃないですけど、まず良い条件下で技術が身に付けば、抑制した仕様とか不利なコンディションとか、あるいは手加減して乗るとか?引き出しを増やしていくベースラインが持てるわけで、まして本人も気持ちよく走れるならそれが一番か。
絶対調子に乗るからまだ伝えていませんが、徐々にブレーキ一切使わずにスロットルワークとリーンアングルだけで滑り出しを作り出して制御し始めているようでもあります。やるやん。何よりちっちゃい子がバーボーいわして一生懸命に走ってると、それっぽくて見てるこっちも高揚してきますよ。
やっぱり道具の調整って大事なんだなーと深く思い知った出来事でした。70ccでも100ccでも125ccでもおそらく体感できるはずなので、今後は全車この方向で仕上げていこうと考えています。
次に何乗せるかも問題だよなー、と思っていたら
年末にヘイデン家の三男坊ロジャー・リーがSNSで披露した、彼の幼少期の写真なんですが、とにかくシートタイム (乗車時間) = レース経験を増やすため、彼ら兄弟は何台ものマシンを用意して可能な限りのクラスにマルチエントリーしていたそうで、これなんか10歳くらいで足も全く届かないのに19インチのフルサイズマシンでスタートを待っている様子ですね。
当初は父アールさんとかメカニック氏とかが後ろから支えたりもしていたそうなんですが、3兄弟皆あまりに速くてオトナたちに勝っちゃうため "絶対スタートで保護者がプッシュしてる" と物言いがついたので、写真のようなミルククレートに足乗せるスタイルになっていったそうですよ。
10歳ねぇ・・・あと数年でフルサイズかぁ。その方がきっと手っ取り早いんだろうなぁ。どこを目指してるんだかよくわかりませんが。親の乗り物をお子様たちにハイジャックされる日も近いかな?
ということで新春からとりとめもなく始まりましたが、引き続き当コラムとのお付き合い、よろしくお願いいたします。本年も毎週金曜日の "Flat Track Friday!!" でお目にかかりましょう。