日本の大久保光（Avant Ajo MotoE）も活躍しました!!
2番グリッドからホールショットを奪ったトゥーロヴィッチは、ポールシッターのフェルミン・アルデゲール（オープンバンク・アスパー・チーム）を2位に退けることに成功！ 序盤で後続に1.8秒の差をつけ、終始優位を保って走り続けました。
初優勝を手中におさめ、表彰台で喜ぶL.トゥーロヴィッチ。テック3 E-レーシングのライダーとして2年目のMotoEを戦うドイツ出身の21歳です。
motoe.tech3racing.frルーカス・トゥーロヴィッチ
「家族、経営陣、トレーナー、チーム、スポンサーなど、私を支えてくれた多くの方々に感謝しなければならないので、適切な言葉を見つけるのはとても難しいです。前回の自身の優勝から随分時間が経ってしまいましたが、もう一度やりたいと思っていました。去年も今年もMotoEでは速く走れても、一度も表彰台に上ることができませんでした。だからこそここオーストリアで、多くのドイツのファンの前で表彰台に立てたことは、本当に素晴らしいことだと思います。コース周辺で応援してくれた皆さんのおかげで、素晴らしいレースができました。まさに完璧な週末ですね！」
今シーズン3度目の獲得とったフロントローの、2番グリッドから好スタートを決めたL.トゥーロヴィッチ。最終的には2位に0.8秒差でした。後方の2位争いは前から順に、D.エガータ、F.アルデゲール、E.グラナドです。
motoe.tech3racing.fr2位争いは接戦で、まずは8番手からスタートしたドミニク・エガータ（ダイナボルト・インタクトGP）が3周目に2位に浮上。その後、エガータ、アルデゲール、そして13番スタートからポジションを回復したグラナドの3人が、表彰台登壇を目指して競い合うことになります。激しいバトルの末、グラナドがアルデゲールとエガータを退けて2位でゴール!! そしてエガータが、3位を獲得しました。
オーストリアでの戦いでは、日本人唯一のMotoEライダーである大久保光は、予選4位、決勝5位と現時点でのベストリザルトを残しました。
ajo.fi大久保光
「今季最高の成績を残せたので、満足しています。でも今日はとても調子が良かったので、表彰台を目指して戦いたかったですね。2周目にちょっとした不安があり、雨でコースが完璧な状態ではなかったのでより慎重になってしまいました。その後は、また懸命にプッシュして5位まで上がりました。次のミサノでのレースを楽しみにしており、良い結果を得るために努力を続けていきたいです」
残り2戦で、ランキング首位争いがさらに激化!!
ランキング首位のアレッサンドロ・ザッコーネ（オクト・プラマックMotoE）は、大久保に0.5秒弱の差をつけられての6位に終わり、その結果ランキング首位の座は守るものの、2位のグラナドとの差は7ポイントに縮まりました。
ランキングを1つ上げ、2位となったブラジル人ライダーのE.グラナド。
www.oneenergyracing.com今シーズンのMotoE最終戦は9月のサンマリノまで間があきますが、ミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリでは唯一2レースが開催されることになります。ランキング首位から4位まではわずか11ポイントしか差がありませんので、ザッコーネ、グラナド、トーレス、エガータの誰もがチャンピオンになるチャンスがあります!! 熱い最終戦のバトルが展開されることを、期待しましょう！
FIM MotoE World Cup 2021 第5戦オーストリア 決勝
1. L.トゥーロヴィッチ Tech3 E-Racing 8'06.619
2. E.グラナド One Energy Racing +0.839
3. D.エガーター Dynavolt Intact GP +1.145
4. F.アルデゲール OpenBank Aspar Team +1.163
5. 大久保光 Avant Ajo MotoE + 4.728
FIM MotoE World Cup 2021ランキング ※8月15日現在
1. A.ザッコーネ 80 points
2. E.グラナド 73 points
3. J.トーレス 72 points
4. D.エガータ 69 points
5. L.トゥーロヴィッチ 53 points
6. M.フェラーリ 48 points
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10. 大久保光 35 points
