打倒インディアン!! のため、ワークスチームを編成!
2020年10月に特別開催された、アメリカン・クルーザー・・・ハーレーダビットソンとインディアンをベースとしたマシンによるロードレース「キング・オブ・ザ・バガーズ」は、いわゆるパニアケースを付けた大排気量バガーがガチで競い合うイベントで、その様子は世界的にSNSなどで"バズ"ることになりました。
その好評ぶりを受け、アメリカのロードレース統括団体のモトアメリカは、2021年シーズンに「キング・オブ・ザ・バガーズ」をシリーズ戦として導入することを決定! 当初は年間5戦が予定されていましたが、現時点では初シーズンとなる2021年度はロード・アトランタ、ロード・アメリカ、そしてラグナセカの全3戦で行われることになっています。
注目の開幕戦は、いよいよ4月30日〜5月2日のミシュラン・レースウェイ・ロード・アトランタで開催されることになります。昨年10月のレースでは、タイラー・オハラの駆るS&Sチューンのインディアン・チャレンジャーがウィナーマシンとなりました。そしてハーレーダビットソン勢では、バンス&ハインズのエレクトラグライドスタンダードを駆るヘイデン・ギリムの2位が最上位という結果でした。
2021年シーズンに初代チャンピオンのタイトル獲得を目論むハーレーダビットソンは、オフィシャルチームとしてスクリーミンイーグル・ファクトリーレーシングチームを編成し、プロフェッショナルライダーのカイル・ワイマンを起用。打倒インディアンにかける、ハーレーダビットソンの意気込みが強く感じられます。
2019年デイトナ200勝者に、ロードグライドスペシャルを託します!
ハーレーダビットソンのワークスライダーに起用されたカイル・ワイマンは、ニューヨーク州出身の31歳のベテランライダーです。AMAプロの「バンス&ハインズ・ハーレーダビッドソンXR1200シリーズ」では6勝を記録し、ハーレーダビットソンでのロードレース経験も豊富。ちなみに彼の父は、有名ディーラー「ハーブズ・ハーレーダビッドソン」のオーナー、キム・ワイマンです。
ハーレーダビットソン以外でのレース活動での実績も素晴らしく、2019年は伝統のデイトナ200マイルレースで見事優勝(ヤマハYZF-R6)。2020年は自身のチームであるKWRからモトアメリカ・スーパーバイククラスに参戦し、ドゥカティライダー最上位の年間7位の成績をおさめました。
K.ワイマン
「ハーレーダビッドソン・スクリーミンイーグル・ロードグライドスペシャルのライダーになることを非常に嬉しく思い、光栄に思います。 ハーレーダビッドソンのファクトリーライダーになることは、私のヒーローであるスコットパーカーが、ハーレーダビッドソンXR750でグランドナショナルチャンピオンシップを勝ち取るのを見た幼い頃から、夢に見ていたことです。ロードアトランタでの最初のレースと、この素晴らしいマシンでの競争を楽しみにしています」
K.ワイマンの駆るロードグライドスペシャルには、スクリーミンイーグルの「ミルウォーキー-エイト131パフォーマンスクレートエンジン」が搭載されます。2017年以降のハーレーダビットソン製ツーリングモデルに搭載可能な、この最強の2,147cc公道仕様Vツインは131フィート重量ポンド≒18.11kgf·mを発生します。
ハーレーダビットソンの初代キング・オブ・ザ・バガーズのワークスライダーとなったK.ワイマンが、開幕戦でどのような走りのパフォーマンスを披露するのか・・・楽しみにその時を待ちましょう!